もう学生のうちに起業しないと間に合わない時代がきている


ボタン

挑戦するのはいつでも遅くはないとは言うが、
はたして本当にそうなのだろうか?

大成功するケースは必ず若い

Its-never-too-late
出典 http://fundersandfounders.com/

上記の図を見て欲しい。
Forbesの出した統計である。Forbesの選ぶ巨大企業100社のファウンダーの創立時の年齢がまとめられている。
最も多いのは25~29歳で18人、次に多いのが35~39歳で17人。(なぜか35~39が最も多い扱いになっているが…)

そう考えると年齢の中央値はおおよそ30歳と見ていいのではないだろうか。
さらに、年をとっていればいるほど、その企業が亡くなってから大きくなっているケースももちろんある。(つまり巨大企業になったのが創業者が没後のパターンだ。)

明確な統計があるわけでないのだが、
VCの中では、『1番成功しやすいのは40代での起業、大成功しやすいのは20代での起業』
というのが定説。つまり安定性を求める場合は、40代での起業家に投資するし、大化けを狙うなら20代での起業家というのが鉄則なのである。

30,40代で“初めて”起業した会社がスケールすることはまれ

30,40代から頑張ろうとしている人、
そして会社員として起業を志している方には非常に申し訳ないデータなのだが、
先程上げられた100社のうちで35歳~の中には初めての会社経営の人間は少ない

データの量の都合上、上記の内の日本人のみに絞ってみると、

盛田昭夫(ソニー創業者) 25歳
小平浪平(日立製作所) 36歳
井深大(ソニー創業者) 38歳
本田宗一郎(ホンダ創業者) 42歳
鮎川義介(日産コンツェルン創業者) 52歳
川崎正蔵(川崎造船所) 59歳

となるが、

井深大は37歳
本田宗一郎は22歳
鮎川義介は42歳
川崎正蔵は41歳

と最初に企業を創業した年齢は異なる。
特に本田宗一郎は22歳で創業している。
大きくなった企業を起業したのはその歳であってもその以前に起業を経験しているケースがほとんどなのだ。

さらに、
小平、鮎川、川崎は創業が100年以上前であり、
近年若年化が進んでいることも見て取れる。

ではそうした傾向の中で、
今20代の人間が40代で初めて起業した場合、その企業はスケールするのだろうか。

市場は若ければ若いほど評価する

若いうちでの起業を躊躇させる理由には、
この年齢では相手にされないかもしれないという考えがあるだろう。

ただ、市場は逆の見方をする。
その企業が若ければ若いほど、創業者についても若ければ若いほど評価されるのだ。
この年齢でここまできたということはそれだけ成長スピードが速いのだろうという考え方からだ。
20代の人間と40代の人間が同じことをしていてこれから先伸びるのはどちらかと考えると20代の方が自然と期待を持たせる。

Facebookがあれだけの高い評価をされている理由には、
マーク・ザッカーバーグが10代で起業しあれほどの企業を創り上げたからだ。
40代のおっさんが創業している企業であればそこまでの将来性はない。

問題は起業するか、入社するかどちらが早く成功できるかだ

問題は成功出来るかではない。
どうやるのが1番成功しやすいかだ。

起業するのか、会社で学ぶのか
どちらかが成功しやすいか、成長しやすいかで選ぶべきである。

これには様々な意見があるが、
一般的には就職を経ずに起業した人間は就職なんかいらないと言うし、
就職を経て起業した人間は就職すべきだと言う。
そう考えると両方からの意見を持った人間はいない以上、少し比較は難しい。
個人的な話だが、自分は『20代で成功者になりたい』という考えがあったので学生の内からやることを選んだ。

『社会の事を知らないでうまくいくわけがない』
起業して社会の事を知ればいい。自分1人だけでもがくことでその企業の事だけじゃなく市場全体のことを必ず知れる。

『急ぐ必要はない』
わざわざ待っている意味がよく分からない。

『若いと人生経験が足りない』
起業して揉まれ続けている方がよっぽど人生経験が得られる。

『資金が足りない』
新卒で入って毎月25万の収入でどうやって資金を貯めろと言うんだ。

『学生では人脈が得られない』
一企業の中の社員の自分として得た人脈よりも、経営者の自分として得た人脈の方が経営者としてずっとつながると思った。

1つネックになるとしたら最後の人脈の部分。
リクルートなどの起業家の生まれやすいベンチャーでは起業家つながりができる。
ただ、起業家として活動をしていれば起業家の人脈ができるわけでどっちが上かもわからないし、しっくりくる理由ではなかった。

自分の場合は、一度就職してから派の理由にはネガティブな理由しかなかったので特に気にしたことがなかった。
『それはお前が一度就職する選択肢しかなかっただけで一緒にするな』としか思わなかった。

現状は、起業してから新卒で入社が最低限

大型資金調達のケース、IPOのケース
ここ5年ほどのケースを思い出して頂きたい。

20,30代の創業者がこれに当てはまるケースの多くが、
ほとんど学生時代の起業を経験している。

じげんの平尾丈氏は起業した会社を保有しながらリクルートに入った。
Gunosyの福島良典氏は大学院生時にGunosyを立ち上げた。
メルカリの山田進太郎氏は大学在籍時に楽天の社内で事業を立ち上げた。
schooの有安伸宏氏は大学在籍時に一度起業をしていた。

このように例を挙げればキリはないが、
最近のケースだと学生の時に事業の立ち上げ、起業を経験するケースは多く見られる。

別に学生起業しなきゃ成功できないわけじゃない

今言いたいのは、
『学生起業しない』=『もうムリ』ということではないということ。

もちろん高齢で成功した事例もあるし、大学でちゃらんぽらんの人間が企業に入り一心発起し大企業を創るケースだっていくらでも存在する。
確実なものもないし、可能性がゼロなこともない。

ただし、
同時に言いたいのはどちらが有利かということについては議論の余地がないレベルにきているということ。
起業をしたくてでもできなくて入社何年かして独立というケースはあんま聞いたことがない。
将来的にビッグになる人間は学生のうちからガンガンチャレンジするのではないだろうか。

正直、色んな人間を見渡した限りでは、
学生のうちに起業したら何かがこう違うというよりもその姿勢の問題だ。
やる男はいつだってやる。やらない男は常にやらない。

学生起業家という立場だから分かるけど、
若手起業家はみんな協力し合っている。だいたいの顔を知っている。若ければ若いほど一目置かれる。
とにかく若く足を踏み出せばそれだけ人から評価される。それは有利な環境に置かれるということだ。
30歳で起業したやつなんて誰も気に留めない。学生なら、もっと言えば10代ならそれだけでみんな群がってくる。

さあどっちを選ぶ?

最後に非常に個人的な意見になるが、
何かをするときにネガティブな理由から考えるやつなんて、
仕事をしたくないし、
何も出来っこないし、
家に引きこもっていればいい。