世界中のリアルの店舗、さらにはECを飲み込むamazon
はたして全てのショップはamazonへと変わるのか
amazonがeBayを潰す!?
かつてイーベイに忠実だった販売事業者が、ビジネスをアマゾンに移行させつつある。「Amazon.com」で商品を販売した方が、より多くの価値を得られると言うのだ。
Amazon.comの販売事業者は、2014年に約200万社と2倍に増えたが、「eBay」の販売事業者は過去2年間、2500万社と横ばいにとどまっている。eBayで最初にオンライン店舗を立ち上げた企業は、両社のサイトに同時出品すると、Amazon.comの方が急激に売り上げが伸びることに驚いている。
利用者ベースも大きく、商品の出荷方法もより多様なAmazon.comへの販売事業者の移動はイーベイにとって脅威だ。イーベイは、大小の事業者が商品を販売するインターネット上の取引市場「マーケットプレイス」という概念を最初に生み出した企業だ。
出典 https://newspicks.com/
ある記事からの引用ではあるが、
Amazonでの販売事業者数がものすごい勢いで伸びている。
これは当然の話で、基本的には事業者はNo.1のプラットホームを選ぶ。
ほんの少しでも負けて2位ならばそれはその他多数なのと同じである。
価格.comで販売店がこぞって1位にこだわるのも同じである。
利用者数、発送のスピード含めAmazonが最高だと気付いた時、2位を使う理由はなくなる。
たとえその2位でも満足なパフォーマンスを誇っていてもそれは同じだ。
圧倒的な資金力と長期計画で安さと信頼性、発送のスピードを得たamazonはeBayを追い抜いた。
このような事態になるとこぞってamazonで事業者は出店する、ユーザーはつられてamazonに移行する。
楽天だって潰される可能性がある
楽天も例外に漏れないことだろう。
amazonよりも楽天の方が出店にかかる手数料は大きい。
それでも現状、楽天の方が日本で利用されているのは(販売事業者に)、
楽天の方が多くのショップを持ち、売れ行きが伸びやすいからだ。
この違いはSEOの部分にあるのではないだろうか。
欲しいものを検索すると(例えばiPhoneケース)、楽天のショップや楽天の人気ランキングがヒットすることが多い。
そういった流出経路から、楽天は売り上げを向上するのに一役買っている。
(検索エンジンの性能上、関連のページ数が多ければ多いほどSEOでは強い。)
ただし、現在ではショップは楽天とamazonのどっちも出店するケースも多いなど、
出店数ではamazonが伸びている(=楽天の店舗が取られているではない)。
UIと発送スピードによる満足感が蓄積する
ユーザーがECショップを選ぶときの基準は、大きく3つしかない。
ユーザーインターフェイス(使いやすさ)
発送スピード
値段
使いやすいか、早いか、安いか
これだけしか基本的に見ていない。
UIはサイトの出来であるし、
発送スピードはおそらくその規模による(amazonは自社倉庫で管理している分、発送が店舗任せではないので早い)
値段は楽天やamazonの取り分に依存する(多く手数料を取りすぎてしまうとその分値段は上がる)
基本的には、UIと発送スピードはamazonに分があるように思える。
楽天の強みは楽天カード含めたポイントの制度
楽天が強いのは楽天カード、楽天ポイントという土台があり、
他のサービスなどと絡めてチャネル化している部分だ。
言い方は悪いが、
あまり情報量の多くないユーザーは楽天を使う。
ポイントが貯まるのならそれを使いたいし、発送などで手間取ってもそもそも自分がネットをうまく使えないのだから問題はない。
というよりも、不満があっても乗り換えるほど器用ではない。
それに楽天には保障がついているのも大きい。
万が一問題がってもamazonは関与しないが楽天はサポートに入る。
こういった点から楽天は中高年ユーザーに対して強みを持っている。
広告の量が以上なのもそういう層をターゲットにしているからなのであろう。
しかしながら、20年後どちらが強いかは明白である。
ECはどんどんプラットホームが進む
先程述べたように、
eBayからamazonに移ったようにリアル店舗に比べ、ネットショップはとにかく1位が強い。
日本での楽天VSamazonも同じ構図が予想されるのではないだろうか。
さらにはamazonは人工知能を用いての買物の最適化の研究に非常に力を入れており、
この点ではビッグデータを持つamazonは非常に優位に立っている。
Googleが、amazonが、世界を支配するというのもあながち大げさではないかもしれない。