シリコンバレーで最注目のユニコーン企業とは?


シリコンバレーやスタートアップ界隈では、新しい言葉がよく出てくるもの。
新たな技術や概念に対してそれを的確に捉えた言葉が多く非常に参考になります。

ユニコーン企業とは?

ユニコーン企業

時価総額で1000億円($1B)以上ある企業のことを指す。
主に未上場企業に対して指すことが多い。
2000年以降に創業された企業について特にそう呼ばれ、250億円以上からユニコーン予備軍とユニコーン企業の仲間に含まれ、世界では現在250社ほど存在する。日本では、LINEを除き、ガンホー、グリー、コロプラの3社である。

時価総額で1000億円という圧倒的な数字を誇る企業を一般的にユニコーン企業と呼ぶ。
明確に創業時期などについて区分があるわけではないが、未上場でかつ若い企業についてこうした言葉を使うケースが多い。

ユニコーン企業の中でもずば抜けたAirbnb

7年でリクルートを超えたAirbnbはホテル界のamazonへ

上記記事でも扱ったが、中でも圧倒的なのはAirbnbである。
創業は2008年ながら、今ではその時価総額は2兆円にのぼる。1000億円以上という定義のあるユニコーン企業の中でもずば抜けて大きな規模を誇る。

上でも扱ったように、250億円以上のユニコーン予備軍でも2000年以降では250の企業しか存在しない。
その中で2兆円という異次元の額を叩きだすのだから2000年以降創業された上位250の企業の中でも大きな差が存在するということである。それだけずば抜けたバリューを作る可能性があるのもシリコンバレーのすごいところであろう。

グノシーはユニコーン予備軍の仲間入り

先程は、ガンホー、グリー、コロプラの3社と言ったが、この中に最近グノシーも仲間入りした。その時価総額は約300億円である。2012年に創業したグノシーは現在まだ3年目の企業である。それだけの短期間で時価総額300億円であるから、Airbnbを抜く可能性すら見えてくるレベルである。

ITベンチャーの未来を担うグノシーの上場を考察する

この記事の通り、グノシーは事業内容として決して盤石ではない。むしろ今後を考えるとLINEの戦略も含めて考えた時に買いな企業ともそう思えない。
しかしながら、3年以内に創業した企業としては圧倒的な規模を誇り、従業員19名でこの時価総額を保っているというのも素晴らしい数字であることに疑いはない。

ユニコーン企業はいかにして起業されるのか

グノシーを例にとってユニコーン企業はどうやって生まれるのかを考える。
(ちなみに時価総額約300億円のグノシーはユニコーン企業ではない。)
グノシーの場合は、東大の院生が人工知能の研究のために作ったグノシーというニュースアプリをリリースしたことから始まる。ちなみに当時は法人ですらなかった。
そこへアトランティスを創業しイグジットした投資家の木村新司氏が加入し投資したことから全てが加速する。木村氏の創業したアトランティスはアドネットワーク(ネット上の広告のシステム)の企業であり、そういった部分もグノシーとマッチしたのであろう。

グノシーに必要だったのは、テクノロジーと経験を持った投資家の2つである。
それだけがあればユニコーン企業は生まれるのかもしれない。近年IT企業にとっては資金調達は非常に容易になった。今までと違い、巨額の資金がVCなどから流れるようになったのである。

これからも日本から出てくるユニコーン企業に注目である。