Facebookの新たな施策に注目だ。
Instagramも好調な最中、広告製品の発表で大口の広告主の取り込みを狙う。
Facebookによる広告製品の発表
インターネット交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブック
は27日、複数の新たな広告製品を発表した。大半がテレビで広告を展開する企業をターゲットとするもので、同社が強みとするモバイル端末での広告に焦点を当てている。 出典 http://newspicks.com/
先日、Instagramの記事では広告を本格的にスタートしたことをお伝えしたが、親会社であるFacebookも新たな展開だ。広告製品の発表を27日に行い、テレビでの広告を行っている企業に対してモバイル端末での広告を提案する形になるようだ。
Facebookは若年層へのリーチを提供
Facebook社はFacebookだけでなく、Instagramにワッツアップなどのサービスも保有する。そのため、若年層へのリーチに関して言えば世界で圧倒的に持っていると言えるだろう。メッセンジャーアプリにSNS、それら全てを握っているFacebookはwebの広告においては世界で最先端をいっていると言えるだろう。
近年に増え続ける動画広告についてFacebookは早くから取り組みを続けている。テレビでのマス層へのアプローチを続ける広告主へは動画広告というのも非常に抵抗なく提供できるのではないだろうか。もしかするとFacebookは広告代理店を越えて最も広告主との接触を行っている企業となっているのかもしれない。そうしたことができるのもwebならではである。
webは広告主をテレビから奪えるのか
実は、未だwebはテレビの広告主を奪うに至ってはいない。こと日本の市場においてはテレビの広告料は2011年、2012年を境にV字回復している。視聴者数自体は下がり続けているが、その数字だけを見ると特にテレビ自体がビジネスモデルとして厳しくなっているようには思えない。
テレビの広告料は景気によって大きく左右される部分であり、企業が好調であれば広告料は上がっていくというような傾向が非常に強い。
大口の広告主は未だにwebなどの業界についてはその対応に乗り気ではなく、長い歴史があるわけでもないwebの広告については敬遠されがちな事情がある。その効果についてはwebの方が圧倒的に測定が容易であり、効率もいいはずではあるのだが、そこまで受け入れられてはないようだ。
日本で言えば自動車メーカーや化粧品メーカーなど、多くの企業はその広告の効果を追い求めるよりも利益の余剰分を広告に投下し、そのことで企業のブランドイメージを強化することに努めている。ことブランドイメージで言えば若年層はともかく中年以降はテレビCMの方が印象よく残りやすい。
Instagramの行うブランド広告など、Facebookはブランドイメージにも考慮した広告を展開している。これがハマればwebはテレビの広告主を奪うことになりそうだ。