グノシーがゲーム情報サイトを買収


あのグノシーがついに買収を行った。
様々な憶測、期待があふれる中今回の買収ははたしてどういった可能性をもたらすのか。

グノシーが買収を発表

Labitは12月15日、同社子会社のゲームエイトの保有株式をニュースアプリ「グノシー」を運営するGunosyに譲渡することで合意したことを明らかにした。譲渡の金額等は非公開。これによりゲームエイトはGunosyの連結子会社となる。また現在代表取締役を務める西尾健太郎氏が、引き続き事業を牽引する。

出典 http://jp.techcrunch.com/

グノシーがゲームエイトの株式を取得し、完全子会社としたことを発表した。この買収における金額は未定であるもののそう大きくはないのではないだろうか。グノシーの運営自体には大きな影響を及ぼすほどの金額の買収ではないものの今後の指針が見えてきそうな案件である。

グノシーが買収のゲームエイトとは?

グノシーが買収したゲームエイトとはどんな会社なのであろうか。
ゲームエイトはその名の通り、ゲームに関する事業を扱っている。『Game8』というゲームに関する情報サイトの運営が主力業務であり、その他の業務は存在しないと予想される。グノシーはこのサイトを買収したことになる。
開発は代表の西尾氏が一人でまかなっており、その他の従業員についてはゲームの情報の更新を行っているとあることから西尾氏の能力への投資も込みでの買収だろうか。もしかするとゲームサイトには特に興味がなく、西尾氏を獲得したいという狙いがあるのかもしれない。

ゲームエイト自体はゲームの情報サイトであり、有力なソーシャルゲームの情報を交換するwiki(掲示板のようなもの)や攻略情報ページが存在する。AppBankと事業内容は似通っている。もっとも、AppBankについてはグッズの販売なども行っているため、事業の範囲や規模については比べるほどではないだろう。

プラットフォームがサイトの買収

グノシーのビジネスモデルはプラットフォームにあたる。つまり、GoogleやFacebookなどと同じジャンルであり、自らがコンテンツを作成するのではなく、コンテンツ作成者が情報を載せる場所がプラットフォームにあたるというものだ。そういった点においてはグノシーはFacebookなどよりもGoogleに近い、多くの情報をクローリングして吸い上げたものをプラットフォーム上で提供する言わば”情報のまとめ役”ということになる。

そんなプラットフォームが情報を作成することはほとんどない。実際Googleが何かサイトを作って発信するということはないし、”情報のまとめ役”であることとそれは反する。グノシーも同様のはずだ。ところが、今回買収したゲームエイトは情報を発信するサイトである。そこに違和感を感じずには当然いられない。
おそらくはグノシー自体がその方向性を模索しているのだろう。だからこそプラットフォームという立ち位置にはこだわっていないのかもしれない。

グノシーの迷走?

そう考えると今回の買収は一見グノシーの迷走にも見えなくはない。プラットフォーマーが情報を発信するサイト、つまりはプレイヤーを買収する、プレイヤーにもなるわけだから変な話だ。もし、グノシープラットフォームから多くのユーザーが情報を得ることになるのならばグノシーはそのプレイヤーにならずとも大きな力を持つことができる。これは前述のGoogleがサイトから情報を発信しない理由だ。当然、Googleからしたら世界中の情報をユーザーに対してつなげることができる立場にいるのでその情報を自分たちで手間をかけて生成することは割に合わない。

当然、さらなる狙いがあるのかもしれない。それについては我々の想像を超えているのかもしれない。とはいえ、グノシーの今までの体たらくを見る限りにそうとも思えないのが現状である。グノシーはもしかするとサービスといしてのグノシーにある程度見切りをつけて、収益の上がる事業を多く買収によって抱えることで企業価値を高める狙いなのかもしれない。それについては堀江貴文氏のころのライブドアが特定の事業を持たずにそうした買収を行ったことによって企業価値を1兆円近くまで上げた実績がある。何はともあれ新たな展開に期待だ。