昨年上場したSquareが初の四半期決算を発表した。
市場の予測を上回る高い売上高に市場の期待は高まっている。
Squareが初の四半期決済を発表
米モバイル決済のスクエア(Square)が初の四半期決算を発表した。売上は市場予測を3000万ドル上回る3億7400万ドル(約425億円)を計上。市場からは好意的な見方で受け止められ、一時低迷した株価も持ち直しを見せた。
スクエアの総決済ボリュームは直近の四半期で102億ドル(約1兆1600億円)。通年では356億ドル(約4兆円)に達している。一方、小規模ビジネス向けの金融部門や一時貸付け部門「スクエア・キャピタル」も今四半期で52%売上を伸ばし、2200万ドルに成長した。
昨年2015年11月19日に上場したSquareが四半期決算を公告した。売り上げは市場予測を大いに上回る数字であり、おおよそ好意的に市場は受け止めたようだ。一時は8.37ドルまで下がった株価も今では11ドルほどまで戻っている。
二足の草鞋を履くジャック・ドーシー
SquareのCEOを務めるジャック・ドーシーはTwitter社でもCEOを務める。2つの上場企業の創業者でありCEOというのは過去にないケースだろう。それゆえに大きな期待と共に批判も寄せられている。そのことを受けてか上場時のSquareの株価はもともと予想されていたものよりもだいぶ低いものだった。そして、上場直後も株価は下がり続けた。
アメリカでは企業の役員でも勤務時間が少ないことは珍しいことではない。6時間勤務のCEOも存在するわけで、それならば2社でそれぞれ6時間の勤務というのは現実的に不可能なことではないだろう。とはいえ、仕事の時間がCEOの役割の全てではないし、Twitterのことを考えながら一方ではSquareのことを考えなくてはいけない。同じ企業の中で別の事業を継続するということとはステークホルダーが一致しないという点で次元が異なる。
Square好調の業績
Squareの総決済額は四半期で102億ドルで、1年間で400億ドルを超えると目されている。売上高が3億7400万ドルであり、おおよそ流通額の3%ほどがSquareの売り上げになっているとみて間違いないだろう。iPadなどに端末を差し込むことによってクレジットカードのカードリーダーになるもので、非常に安価にクレジット決済を小売店は導入することができる。導入店舗数は日本国内のみでも10万店舗を超え、他では店舗ではなく、イベントの会場など短期的に設置した場所でもスペースをとらずにiPadなどのタブレット端末のみで決済を行うことができる。
Squareは他の競合との競争への不安から株価が低下していたが、その業績は非常に好調であり、シェアを握っている。