ロボットによるコストカットが着実に実現へ


amazonは次々とロボットを雇用している。
このままいくと人間が働かなくてもいい時代はきそうだ。

amazonのロボット企業買収

amazonは最先端テクノロジーの塊である。我々がショッピングをしている際にそれを感じることは少ないが、Googleから検索エンジンの技術者を引き抜き、amazon内の検索エンジンを強化したり、”この商品を買った人はこんな商品を買っています”というようなレコメンド機能でより多くのショッピングを引き出そうとしている。

そして、注目すべき成果を挙げたのは、2012年に7億7500万ドルをかけて買収したのがロボット企業のKivaである。このKivaのテクノロジーは、amazonの倉庫のオートメーションを担っている。
そして、Kivaのロボットはなんと、300億円もの経費削減を達成したという。人間からロボットへと働くものが変わったことでここまで大きな効果が出ている。

Kivaロボットでコストカットに成功

Kivaのロボットが導入されたのは、2014年の後半からであり、ドイツ銀行グループのレポートによると”商品をピックアップして梱包、出荷する”という流れについてこれまで人間がやると60分~75分かかったのであるが、同じ作業をロボットがやると15分でこなすようになったとのこと。

また、2015年第三四半期時点でAmazonには13のウェアハウス(倉庫)で総勢3万台のKivaロボットが働いており、各倉庫で20%のコストカットに成功した。その効果は1ウェアハウスあたり2200万ドル相当になる。これを、現在のレートで13のウェアハウスについて考えるとなんと総額では300億円を超える。

amazonはさらにロボットを活用する

まだまだこの内容はよくある倉庫という単純作業の中の一幕がロボットによって効率化されたということに過ぎない。これ自体の与える影響も大きなものではないだろう。問題は、amazonという巨大企業が大きなシェアを握り、またこうしたロボットの抜擢に力を入れているということだろう。

今後、amazonのような巨大テック企業は増えるに違いない。一部の天才が作り出したきわめて効率的でかつ最高のサービスを消費者に届ける企業が大きなシェアを握ることは言うまでもないだろう。
そうした企業は同時にロボットに造詣が深く、ロボットをうまく利用することで人間が働かなくてもいい形を作り上げる。一部の人間にとっては冷や汗ものかもしれないが、我々が働かなくてもいい未来は着実に近づいてきている。