webを理解するために大事なネットサービスの3原色とは


インターネット上にはあらゆるサービスがある。
その無数のサービスもある法則によって分類することができる。サービスの送り手と受け手との関係性によってサービスの本質が見えてくるかもしれない。

ネットサービスの3原色

インターネットのもたらした役割は非常に大きい。我々が日々の生活の中でスマホを片手にするもののほとんどはインターネット上のコンテンツだ。友達とSNSで会話をするのもインターネット、面白い記事や動画を見るのもインターネット、買い物をしたりバイトの求人を探すのも全てインターネットである。

今我々をとりまくあらゆるものはインターネットサービスであると言えるだろう。非常に多様性のあるインターネットサービスではあるが、それらは3つのパターンに分類できるという。サービスの3原色を説明する。(出典 http://blog.livedoor.jp/

3原色その構成は

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出典 http://blog.livedoor.jp/

これがインターネットサービスの3原色。『メディア』『コミュニティ』『ツール』の3つの分野に分類ができるというものだ。それぞれ『1対N』『N対N』『N対1』という関係になっていることが分かる。左手が送信者、右手が受信者となっている。

メディア

最もイメージしやすい形がこのメディアの形だろう。例えばテレビ、これはコンテンツ制作者が不特定多数に対して情報を発信する形であり、送信者は1人に対して受信者は複数という形になる。この起業家.comも1つの記事については送信者、つまり筆者が1人、それを読む読者は複数ということになる。

インターネットショップも同様ではないだろうか。店舗は1つに対して、複数の購入者がいる。ただ、これが楽天などのショッピングモールになると店舗も複数だ。かといってこのN対Nに当てはまるとも思えない。

コミュニティ

今や誰もが使うSNSはこのコミュニティであると言える。FacebookにInstagram、LINEもまたN対Nの関係であるだろう。受信者と送信者の垣根が存在しないのが1つの特徴であり、Twitterに投稿をすればその瞬間にあなたは送信者ということになる。

今まで、テレビなど一方的に情報を受け取る側であったが、インターネットによってただの消費者がブログを書いてそれが多くの人に見られたりするなど参入障壁が減りつつある。

ツール

GmailやRSSがこの例として上がっているが、GmailはむしろN対Nではないかと考える。LINEなどのメッセンジャーがN対Nに入るかどうかは謎ではあるが、SNSとして数えられることが多く、またメッセンジャーはしばしばタイムラインなどを含む形で複数の受信者に対して発信を行うことがありそれらと近いのではないだろうか。

むしろ、検索エンジンやブックマークサービスなど複数の情報源を横断することができるのがこのN対1に相応しいのではないだろうかと考える。自分のための結果が表示される(検索なら検索結果、ブックマークならそのブックマークページ群がこれにあたる)という意味ではN対1の条件を満たすだろう。

3原色よりも受信者の送信者化といった方が適当?

ここまで例を挙げてきたが、この3つが重なり合っているという解釈はいささか正確ではないような気がする。SNSであるFacebookに他の1対Nの要素があるかと言われるとなんとも言えないし、あったとしてもそういう機能が存在するという話だろう。グラデーションの話であるかどうかは疑問である。
楽天のようなモール型はどう捉えるのだろうか?1対Nであると考えることができるものの、店舗は複数だ。1対Nの要素とN対1の要素を複合的に持ったサービスと捉えるべきなのか、いささかしっくりこないように思える。

それよりも、今まで一部が送信者であったところから、送信者へのハードルが下がってきていると考える方が自然ではないだろうか。楽天もまたその1つの形だ。店舗側になるためのハードルが下がっているように感じられる。(しかしSNSのような誰もが発信者になるほどのハードルの低さではない。)

3原色というよりも、それぞれは独立した存在と考える方が適当な気がする。例えば、Facebookは扱うほとんどがSNSでN対Nのサービスに特化している。Googleはツールとして見ることができてN対1がほとんど、SNSなどのコミュニティサービスはGoogle+など失敗している。
とはいえ、サイバーエージェントはN対Nでも1対Nでも成功している。そこまで単純に分類することもできないだろう。