ZOZOTOWNのスタートトゥデイがフリマ事業参入で競争が激化


CtoC市場の盛り上がり含めwebを主戦場とする企業は、
リアルに店舗を出すのに比べてぐっと柔軟性が増すのが強み。これからの成長スピードには非常に注目です。

スタートトゥデイがフリマ事業参入

 スタートトゥデイが4月30日、フリマ事業を新設することを発表した。商品取扱高は35億円を目標に掲げる。

 スタートトゥデイの事業区分はモール事業と自社EC支援事業に分かれていたが、受託ショップと買取ショップおよびZOZOUSEDで構成するZOZOTOWN事業、BtoB事業、新たに立ち上げるフリマ事業に再編。同社はファッションコーディネートアプリ「WEAR」とネット通販の「ZOZOTOWN」の間で相乗効果が上がっており、これらのプラットフォームを拡大させるための多角的なサービスの一つとして、フリマ事業に参入するようだ。
 インターネットを通じたフリマ市場は拡大しており、フリマアプリ利用者の約6割が使ったことがある(MMD 研究所調べ)という「メルカリ」をはじめ、ファッションに特化した「フリル(Fril)」、大手企業ではLINEの「ラインモール(LINE MALL)」や楽天の「ラクマ」などがある。「メルカリ」はヤマトと提携したことで全国一律の発送料金を導入するなど、各社サービスの拡充を図っている。

出典 http://www.fashionsnap.com/

上記のように、ZOZOTOWNでファッション通販の第一線を走るスタートトゥデイがフリマ事業への参入を発表した。
圧倒的なユーザー数のプラットフォームを持つLINE、フリマアプリ市場を早くから開拓したメルカリ、それに「WEAR」との相互作用が見込めるスタートトゥデイという構図になっていくのではないだろうか。

スタートトゥデイの強みはなんといっても「WEAR」

「WEAR」とは、コーディネートを閲覧できるサイトである。
それ自体に大きな利益が出ているわけではなく、そのコーディネートを見た上で、ZOZOTOWNにて注文ができることから購買を向上させる目的である。

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この「WEAR」を軸に、
ZOZOTOWNで買うもよし、フリマの方で買うもよしという展開が期待できる。
使い方によっては大きく注目されているInstagramと同じ方法をとることもできるのである。

「WEAR」のユーザーはそのままスタートトゥデイのフリマ事業のユーザーとして流れてくる可能性が高いことから、
(当然、見たコーディネートがフリマアプリで安く買えるとなったら願ったり叶ったりである。)
スタートトゥデイは後発ながらも大きな市場を取ることになりそうだ。

CtoC市場は戦国時代へ

CtoCとは

Business
Consumer
の2つをBとCとして、
企業間取引をBtoB、企業と消費者の取引をBtoCと呼ぶ。

CtoCは消費者間の取引であり、
オークションやフリマアプリなどが挙げられる。

CtoCと言えば、少し前まではヤフーオークションくらいしかなかった。
そこへフリマアプリという新たなジャンルが誕生した。
おおよそファッションのCtoCとして市場を開拓したのである。
ヤフーオークション以上にファッションをより買いやすく売りやすくした。

消費者の購買欲はどんどん落ちていることもあり、
高いブランド物はもうそうそう売れない。
車もなかなか買わない。

そこでCtoCの市場である。
消費者が消費者からいらなくなったものを買うことで安価で物が手に入る。
これからのマーケットに非常に合っているといえるだろう。

カーシェアリングなど、
物を生み出す時代からうまく少ないリソースを有効活用する時代になっているといえる。

これからのCtoCの市場に注目である。