橋下氏政治家引退で日本はまたしてもリーダーを失った


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橋下徹という大阪を変えようとした情熱を持った人材を今回の選挙で日本は失いました。
もう彼のような存在は出てこないでしょう。

大阪都構想選挙は反対派の勝利に終わる

http://kigyo-ka.com/00128/

選挙については上記の記事で解説しています。橋下徹氏が敗れた3つの理由についてはそちらから。

橋下氏が政治家を引退した理由は責任を取ることではない

橋下氏は『責任を取って政治家をやめる』と語っていますが、真意は違います。
『もういい加減政治体制に諦めがついた』ということでしょう。
多くの方が政治で世の中を変えることはできないことを今回証明した結果となったと語っていますがまさにその通りでしょう。いくら合理的で論理的に正しいことを推し進めても民主主義の前にはそれが敗北する可能性もあります。
今回の件で、大阪は赤字の財政を回復し、生まれ変わる機会を捨てました。政党がだらだらと既得権益を守り続けることが正しいと判断したのです。

当然ながら橋下氏は7年半の政治家活動で大きなものを失いました。
タレント活動をしていたときの方が収入は多いですし、何よりこのような活動により家族は危険にさらされることとなります。大阪という土地柄である以上警察が護衛につくからといって安全とは限りません。そのような犠牲を払いながら自身の信念のもとで大阪都構想を進めてきたのです。
そして、今回の件を受けて橋下氏はそれを諦め、自身の利益をとるという決断をしたのではないでしょうか。一人間としてそのような考え方になるのはごく自然なことです。大阪はついに橋下氏に捨てられました。

堀江氏に橋下氏、変えようとしたリーダーを日本は潰した

堀江貴文氏がフジテレビを買おうとしたとき、そして近鉄バファローズを買おうとしたときも同じことが起こりました。
日本を巣食う既得権益を潰し、新たな道を作ろうとしている若きリーダーに対して既得権益層は猛反発。メディアを巻き込みイメージの植え付けを行い、日本人は胡散臭いとして払いのけました。物事が正しいかどうかではなく、『新しいものは怖い、今まであるものは正しいに違いない』という判断しかできないのです。
そして、既得権益層はインサイダーにかこつけて堀江貴文氏を逮捕、実刑を負わせることによってその力の全てを奪いました。かくして既得権益の圧勝となって終わったのです。

今回の橋下氏の場合も同じです。変わるチャンスを捨てたのは国民であり市民です。
沈みかけた船に対して宇宙船で手を差し伸べたリーダーに対して日本人はその意図を理解することが出来ずに手を払いのけました。船の最上段に乗っているのが既得権益層で国民は一番下の真っ先に沈む地点にいるのに。

簡単に言うと、日本人は『変わる勇気』と『現状を理解する頭』を持ち合わせていなかったということです。多くのリーダーは、『日本を変えるのは諦めて自分が出る選択をした方がいい』とコメントをしました。まさにその通りで、自分が出て行った方がよっぽど合理的でしょう。

だから日本人は搾取される

もちろんこれは日本だけの事ではないでしょう。私は日本という国は世界で一番住み心地がいいし、こんなに優れた国はないと思っています。ただ、これからの展望を含めて考えた時にこれほどまでに平和ボケした主体性のない愚かな国民もなかなかいません。

大阪市民は既得権益層が自身の払っている税金を余計に公務員に払っている事実に対して憤りを感じないのでしょうか。
文句を言いながらも結局は従う。従うとは言わないけども何もしない、それは実質的に従っている。
日本人は多くがこのような形に甘んじています。労働者の賃金がどうこうとか政治に対して文句ばかり言いますが、こうしたチャンスを逃しているのです。
変わるのが怖い』そんな理由で日本人は搾取されることを受け入れているのでしょう。これほどまでにバカバカしいことはありません。

新しい企業は胡散臭いし、もとからある歴史のある企業は正しい。
そんな考えも愚の骨頂です。何をしているのか自身が理解できないIT企業は胡散臭いなどとバカにして、
経営破たんして国に救済される銀行、そして航空会社、判断能力のない老人に金融商品を売りつける証券会社、韓国からの接待に溺れ電波の権利にすがるテレビ局、
これらの企業を『昔からある有名な企業だから』という理由で正しいと判断するのが人間です。広義の意味で騙されていることに国民は気付いていないのです。だからあんな低賃金で黙って働いていられるのでしょう。

日本を救うより出て行った方が早い

日本を変えることなどムリだし割に合わない。
多くのリーダーがそれを感じたことでしょう。

日本に文句があるのなら日本から出ていく。
それが残された最良の決断です。日本国内から独立する地域がないとも言い切れません。
なんらかの形で日本を変えたいとそう思った人間たちが別の形で国家なりを形成する手段に出るのかもしれません。日本から出ていく、日本を捨てるという選択肢は今の時代いくらでも可能なのだから。

日本が生まれ変わるよりそうした手段が生まれることを切に願います。