行動力世界一を自称する合コン男に成功哲学を聞いた


活躍中の日本のリーダーに匿名だからこそ話せる本音のインタビューをするこの企画。
今回は、行動力世界一を自称する鈴木さん(仮名)にお話を伺ってきました。

とにかくなんでもやった

――鈴木さんは行動力世界一とのことですが。

「とにかくひたすらなんでもやった記憶ばかりですね。学生のころからいろいろとやっていました。そんなに理由があるわけではなく、とにかくそれが楽しいからという理由でした。」

――ということは10代の頃から行動されていたんでしょうか?

「一浪して大学に入り、そのときは毎日ひたすら合コンでした(笑)知り合いをおそらく1000人くらいは作ったんではないでしょうか。とりあえず友達だけはたくさんできたと思います。20歳になったときにくらいに営業マンとして会社に入りました。縁あって出会った人に誘われてベンチャー企業で営業マンになりました。」

――友達1000人とはすごいですね…

「逆に僕の強みはそこしかなかったのでそこでなんとかしました(笑)そのおかげでいろいろなつながりができましたし、そこで同年代の学生起業家に誘われて21歳のときに最初の企業がありました。人間関係で多少揉めたりもしましたが、合コンで得た人脈で大手企業との取引などもできましたよ。」

――合コンも極めれば役に立つということですね(笑)

「合コンなんてみんなが楽しめる場なわけでそれが役に立たないわけがないじゃないですか!そう思っています(笑)何事もきっと役に立ちますからね。僕の場合はウリにできることが合コンだったのでひたすらそれで経営者の人と仲良くなって仕事をもらったりしていました。」

会社はビックリするほどうまくいっている

――そして今はどんな事業をされているのでしょうか?

「今はメディアを作っています。とにかくwebサイト上で面白いことをして人を集めるという事業です。Twitterで拡散されるようなひたすらくだらないこととか。有名なもので言えばメントスコーラですよね。一応そこで企業の宣伝をたまに入れたりしてそこでお金をもらう形ですね。アドワーズとかアフィリエイトでなくネイティブ広告でやっています。合コンしていた頃とやっていることは変わりませんね。」

――そんな形でしっかり利益になるんですね。

「正直びっくりするほどうまくいっていますね…面白いことをひたすらやっていることもあって、人は集まりやすいですし、企業に営業しにいくときも『面白いじゃん』と言ってもらえます。やっぱなんだかんだ面白いことって需要があるんですよね。自分でもびっくりですがひたすら面白いことをする姿勢が受けたのかなとは思います。」

――一貫性を持つことが成功につながったと

「もちろん今現在社員が10人にも満たないレベルの企業ですし、まだまだですけどね。このくらいの規模としてはなかなかうまくないっているんではないかなとは思います。お金になるならない以前の話としてユーザーに必要とされるかが必要だと思います。お金になる内容でもユーザーが必要としないと結局うけない。我々のはお金になりにくいけどもユーザーに受けたから今がある。」

――そうした考え方は起業生活で学ばれたんでしょうか?

「実は最初の起業で作った企業をやめまして。そのときに大学を辞めてベンチャー企業で働きました。その経験がそんなに役に立ったとは思わないですが、一度社員として働いて時間があるうちにweb系の企業をやっている人ととにかく飲み会です。もちろん合コンもしました(笑)その中でかなりヒットの秘訣というか、法則みたいなことは学びました。」

別にどうなろうがリスクではない

――今の企業が2社目ということなんですね。

「そうですね、最初の起業でいろいろと失敗ももちろん成功もありまして、そこからほんの少し3ヶ月ほどの社員時代に充電というか考えを蓄えることができたのはよかったですね。その時間は実質的に次の起業の準備をしていました。タダでは転ばねえぞと。」

――そのスピードがすごいですね。

「やっぱりスピードは大事だと思いますよ。これがその企業に1年間いたらおそらく今の状態はないでしょうし、どんどんだれますから。現状維持して何が楽しいんだって話です。ひたすらやろうと思ったことを実現するのってものすごく楽しいですよ。」

――現状維持こそがリスクともよく言います。

「それもそうだし、僕の人生は別に特にリスクとってないですからね。起業したって失敗したら就職すれば生活できるし、リスクが何もない。企業に失敗したけど合コンもできる(笑)3年間ずっとここで働けとか言われたら辛いし、そんなことのほうがリスクです。起業がリスクとかわけがわかりませんね。」

怖がることほどもったいなことはない

――鈴木さんのリスクへの考え方は普通とは少し違うんですね

「僕はある意味割り切りの境地にあるかもしれません(笑)最初の起業の前には時計を大量に借金して買って転売したりしていましたし。別に怖くないんですよね、結局どうとでもなることを知っているから」

――なんとかなるさの精神ということですね。

「まさにその通りです。怖がってる人ってそれを経験したことがないんですよね。例えば事業のリスクを怖がる人はリスクをとったことがないのに怖がっている。じゃあ一生リスクをとらないままでいるの?っていう感じです。ウジウジしているのダサいじゃないですか。」

――最後に若者に向けてアドバイスをお願いします。

「リスクをとれとは言いません。けれどもやりたいことに正直であって欲しいと思います。僕は合コンばっかりの人間でしたがこうして今は楽しくやっています。それはやりたいことを貫いたからじゃないかと思います。やりたいことばっかやるけどもやるべきことを覚悟してやると。それだけで幸せな将来が来るんじゃないでしょうか。」

合コンをきっかけに起業したと語る異色の起業家鈴木さんでしたが、
その裏には深い成功哲学があったようです。
また次回をお楽しみに。