LINEの200人通話サービス『Popcorn Buzz』―その意図とは?


LINEの新サービス『Popcorn Buzz』に込められた意図とは。
今までの続々のサービスリリースとは一味違う、単体でのサービス。その目的を考察した。

LINEが新サービス『Popcorn Buzz』を発表

 LINE社は無料グループ通話アプリ『Popcorn Buzz』をAndroid先行で世界同時に公開した。特徴は、なんと最大200人もの人数まで同時に音声通話が可能である点。

出典 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/

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出典 http://juggly.cn/archives/

同時に200人が通話できるアプリとのこと。
はたしてどのような使い方をするのだろうか。

LINEがどんどん新サービスを出してくる。

LINEのMAU伸び悩む。次のステージか

以前も触れたように、
LINEは次々とサービスを打ち出してきている。当然ながらユーザーを伸ばすフェーズが終わったと同時にリリースを発表している印象だ。
(LINE NEWSに関する記事は、『ホリエモンも絶賛するLINEの的確な戦略』からどうぞ。)

そのLINEの打ち出すサービスではあるから、何かしら意図はあるのだろう。それについて考察してみた

ツイキャスのようなコミュニケーションツールとして

LINEブランドのサービスではなく、単体サービスとしてロウンチ!

試してみてください(^^)

出典 https://newspicks.com/

ニュースキュレーションサイトNewsPicksにて、LINEの取締役舛田氏はこうコメントしている。
要は、今までのようなLINEプラットホームを生かしたサービスではなく、単体で効果を十分に見込めるツールであるということだろう。

同時に通話するサービスとしては真っ先にSkypeが思い浮かぶ。
そのSkypeに成り代わるサービスとして想定しているのだろうか。(Skypeの現状とLINEの影響力を考えればそれは不可能ではないだろう。)

NewsPicksは経営者のピッカー(ニュースに対してコメントをする主に著名人)などに代表されるように、ビジネスマンがユーザーに多いことから、そこで舛田氏がコメントを残すということは、そのようなターゲット層なのかもしれない。LINEのメインターゲットはブルーワーカーであるから、それとはこのようなビジネスシーンでの利用は相反するように思えるが、単体サービスであるということはそういう意味なのだろうか…

ツイキャスのようなコミュニケーションツールとして

LINEのリリースしたサービスであるから真っ先に想定されるのは、10代20代のコミュニケーションツールとしてだ。これがすんなり納得がいく。

ツイキャスのEC機能でYouTuberのように荒稼ぎできるのか?

この記事で多少紹介したように、ツイキャスは映像をライブのような形で配信するニコ生などに似たツールだ。読者モデルなどの半タレントだけでなく、一般のユーザーも動画を配信し、友達との会話を楽しめる。(この場合、実質1対多数となる。)
そのツイキャスのヒットの要因には離れた距離でのコミュニケーションの進化が挙げられる。
LINEのトークや通話では物足りなく、動画配信するという進化したコミュニケーションを可能にするのがこの『Popcorn Buzz』なのだろうか。離れたところにいる友達(この場合、1人ではなくグループを指す)とのコミュニケーションをする、まるで学校で友達同士で休み時間に話せるようなツールということだろうか。

200人で話せるというのは謳い文句だとして(実際に100人規模での使用は考えられにくい)、そのような使い方ならSkypeの持っていない魅力を引き出すツールになるのかもしれない。(しかしながら、音声だけで多数による会話が実行できるかは未だ謎である。)

ターゲットは女子高生?

ターゲットがビジネスシーンなのかプライベートシーンなのか判断するのに1番手っ取りはやい方法がある。今回の『Popcorn Buzz』という名前だ。ポップコーンという文字から連想されるように、今までのLINEPOPなどのようなターゲットであるであろう、そんな響きのネーミングとなっている。buzzという単語はバズるという使われ方で広まり、若い世代に親しみのある単語である。(ちなみに、語源はハチのぶんぶん言う音。人の耳の周りから離れなくなること)

それを含めて考えたとき、ターゲットはやはり今までのLINEと同様の若年層であるように思える。ビジネスシーンでの使用を目的とするのなら、ある特定のリーダーが画像を見せることのできるようにして、会議のツールとして使うとか、そういった機能をアピールするであろう。
LINEの今後から一層目が離せない。

画像の引用元 http://weekly.ascii.jp/