六本木ヒルズに10代で入ったことは1つの成功経験と言えるでしょう。
しかし、オフィスの場所だけでする仕事が変わることはありません。そのギャップに苦しむことになります。
19歳の若僧が起業して六本木ヒルズに入れたわけ①
19歳の若僧が起業して六本木ヒルズに入れたわけ②
19歳の若僧が起業して六本木ヒルズに入れたわけ③
19歳の若僧が起業して六本木ヒルズに入れたわけ④
19歳の若僧が起業して六本木ヒルズに入れたわけ⑤
六本木ヒルズにはギャップがあった
言ってしまうと、六本木ヒルズとは大したことありません。18歳で学生起業した人間が半年以内に入れてしまう領域がそこなのです。あくまでその程度であるということです。
裏を返せば、六本木ヒルズ程度なら半年で目指すことが出来ます。これはそれだけ起業に夢があるということでもあるでしょう。
同じビルに入っていた企業もたくさんありましたが、それなりの出資を受けて起業したはいいものの、利益が出ていない企業や、見栄を張るために無理して六本木ヒルズに入っている起業もいました。もちろん、素晴らしいエンジニアであったり素晴らしいスキルを持っている方々でしたが、企業としてはそこまで安定しているわけではありませんでした。
ホリエモンの時代のように、大成功した企業の集まるビルというイメージ通りではなかったのです。
それに、六本木ヒルズに入ったからといってぐんぐん成長するわけでもありません。自分が頑張らなければ何も変わることはありません。オフィスで企業の価値が決まるほどものごとは単純ではありません。
こんなにつまらない経営はない
事業自体は順調でした。しっかりと受託制作をこなしていましたから、利益は出続けていたし、このまま安定的に経営を続けていける自信がありました。
その一方で、ここまで経営とはつまらないのかと感じました。
常に同じことの繰り返し。新しいことをしようとしても過去に内部で揉めた記憶ばかりが先行し、そういう考えにも至らない。
それに、サービス1本でいけるほどのお金がありません。たかだか何百万やそこらではサービスは成立しないのです。もうひと桁上の資金を用意する必要があるが、それを貯めるまでに今の経営状況だとどれだけかかるか。
はたして、このままこの事業を続けていくべきか。それとも…
そんな考えが常に駆け巡っていました。サラリーマンよりかはかなり多い方の給料をもらい、常に同じことをし続けるのは自分のしたかったことではありません。常に成長し続け、挑戦し続けることをしたかった。
起業した会社を辞める決意をする
悩んだ末に、起業した会社を退社することに決めました。自分がいなくても優秀なエンジニアはいますから、自分が辞めても経営は成り立ちます。受託制作の会社として学生ベンチャーとしてはかなりうまくいっている部類に入るでしょう。
個人としては、また1から信頼を築き、より速い成長スピードで事業をやっていこうと、そう決めました。
こうして18歳で始めた最初の起業は終了しました。おそらく経営が成り立っていて順調なのに辞めるというケースもかなり珍しいことではあるでしょう。それでも自分が走り続ける選択肢を選びました。ただの経営者じゃなくて、超一流の経営者になりたかった。このスピードじゃ到底間に合わないことを実感した。
起業は思ったより簡単で思ったより難しい
起業について聞かれたときに、
”思ったより簡単だけど、思ったより難しい”
と答えることにしています。
50点をとる起業はものすごい簡単だ。でも90点はおろか80点をとる起業すら難しい。そう感じました。
50点とは最低限利益を出し続けることです。80点、90点とは成長し続け、上場をも窺えるレベルとなることです。
起業と言うと、ゼロか100かというイメージを思い浮かべる人は少なくはないでしょう。ただ、現実はそうではなく意外とそれなりに落ち着くケースが多いものです。
だから、起業したら食っていけるのだろうかと心配する人にはそんなの簡単だよと言いたいです。
しかし、起業してザッカーバーグみたいになりたいんだ!と語る人にはそれは本当に難しく辛いことであると言いたいです。
起業における本質的な部分を知ることができました。
そして、次回最後になりますが、六本木ヒルズに入ることができたその秘訣を公開します。何を考え、どうやって起業を安定させたのかご期待ください。