amazonの最速配達の秘密とは


amazonと言えばその圧倒的な品物数、そして配達スピードである。
その圧倒的な数と速さの秘密はどこにあるのだろうか。

amazonは世界を支配する?

amazonは本当に世界を支配するのか

弊誌ではこんな記事を公開し、非常に大きな話題となった。amazonは世界を支配するのではないかと思うくらいに小売りを牛耳っている。さらには、BtoBに参入(『amazonがBtoBにも着手し勢いが止まらない』参照)し、旅行業界(『amazonが旅行代理店に変わる』参照)やリフォーム業界(『amazonがリフォーム業界に参入』参照)にも乗り込みの勢いは留まるところを知らない。

これからもさらなる分野の小売りに参入するであろうamazonは”amazonで買えないものをなくす”を掲げ、様々な業種で猛威を振るう。amazonの資金力、ユーザー数に勝てる既存の事業者がいるかというとそれは非常に悩ましい話であり、その日の実現はもしかしたらすぐそこなのかもしれない。

amazonの最大の強みは物流

では、amazonの何がそこまでにすごいのだろうか。何かしらのストロングポイントがなければここまでに成長することはないだろう。それにここまで小売りで圧倒的な地位を築くこともない、eBayを抜くこともないのである。
amazonの最大の強みは物流にある。amazonは創業以来徹底して物流の強化に取り組んできた。物流とは具体的にはより多くの商品を保有し、さらにはそれをより速いスピードでより安いコストで届けることだと言っていい。

amazonマーケットプレイス(他社がamazonに商品を掲載し発送まで行う仕組み)を除き、商品は全て巨大倉庫で管理されている。日本各地にある倉庫で商品を保管し注文されると同時にすぐ発送の準備を行う。その成果が注文された当日、もしくは翌日には家に届くという驚異のスピードにつながっているわけである。
この倉庫で徹底的に管理されたシステムが驚異的なスピードでの配達を可能にしている。また、機械化されているからこそコストも極限まで抑えることができる。
大きなロット数でやればやるほどコストもスピードも改善されていくという当たり前のことを異常な規模で行っているのがamazonなのである。

amazonの倉庫の仕組み

実は、amazonの倉庫で、注文を受けた商品が発送されるまでの動画が公開されている。その中では全ての動きが機械的にオペレーションされておりまるで近未来の技術のようだ。巨大なアームで商品を運んだり、ルンバのようなマシンに商品を乗せてそれぞれの行き場へ自動的に移動したりとまるでそれ自体がエンターテイメントとして存在するかのようである。さらにはルンバのようなマシンは床に設置されたQRコードを読み込み移動をする。箱詰めやラベリングもほとんどが機械化されており人間が行うのはダンボールの組み立てなどごくわずかだ。
このオペレーションシステムがamazonを支えているのは間違いないだろう。