メッセンジャーアプリもこれで終わりではない。
今アメリカ全土でティーンに流行しているのがSnapchatである。はたしてこれはどんなアプリなのだろうか。
海外でSnapchatが10代に大流行
Snapchatというアプリをご存じだろうか。人によっては同名のSnapchat社CEOエヴァン・スピーゲルが女優のミランダ・カーと交際していることから知ったこともあるかもしれない。日本ではまだまだ普及していないアプリである。
そんなSnapchatは一般的なメッセージアプリにちょっとした工夫を凝らしたものだと思っていただければ分かりやすい。その工夫とは送ったチャット、画像、動画が相手が見てから最大10秒以内に消えるというものである。通常、全てのSNSはさかのぼって投稿ややりとりを見ることができるが、このSnapchatはそれができないことをウリにしている。
Snapchatができたわけ
このSnapchatは、創業者のエヴァン・スピーゲルのアイディアから生まれたものだ。彼はある日知り合いから『友達に送ってしまった1枚の画像で後悔している』という話を聞いた。セクスティングという正的な画像を恋人ないしは友達に送ることで後悔することはアメリカ全土のティーンの問題であった。
そんな問題を解決するようなアプリができればと、エヴァン・スピーゲルはSnapchatを作った。当初は全ての人に反対されたという。そんなセクスティングのためだけのアプリが流行るわけがないと。ところが、現在そのSnapchatはアメリカ全土でティーンに大ヒットしている。その理由はどこにあるのか。
Snapchat大ヒットの理由
そんなSnapchatがヒットした理由は圧倒的な”気軽さ”にある。”既読スルー”という言葉が出てくるように、コミュニケーションは相互でなければ成立しない。ともすればLINEでもそのコミュニケーションは相互であるという点で気軽ではない。twitterでつぶやきをするようにチャットを送ることはできない。
しかしながら、このSnapchatは既読スルーが当たり前だ。10秒で消えるからこそ一方的なコミュニケーションでもいいし、思い立ったときに友達に面白い画像を送ったりできるようになっている。より気軽で雑なコミュニケーションをとるというのがSnapchatでできることで、大ヒットを記録した理由である。
Snapchatは第2のメッセンジャーとなるのか
今まで英語圏ならワッツアップ、中国ならばWeChat、韓国ならばカカオトーク、日本ではLINEという風に使うメッセンジャーアプリは必ず決まっていた。1人でいくつもメッセンジャーアプリを使うというのもなかなかないことだ。(あったとしてもFacebookメッセンジャーではビジネスライクなやりとりをというくらいである。)
ところが、メッセンジャーアプリの中で新しい形としてSnapchatが出てくるかもしれない。よりクローズドなメッセンジャーアプリとして今後、日本国内でもLINEとSnapchatの2つを駆使するユーザーが増えるのではないだろうか。