ユニクロ社長が母校で語った言葉


ユニクロを展開するファーストリテイリングの会長兼社長柳井氏が母校に言葉を贈った。
早稲田大学で語ったその言葉とははたして。

ユニクロ柳井正社長の早稲田生への言葉

ユニクロを展開するファーストリテイリングの会長兼社長である柳井正氏が1月19日、母校である早稲田大学で学生や若手の経営者に対して講演を行い起業家精神の大事さを強く説いた。

人間の能力のピークは25歳だと自説を展開した柳井氏はそのピークの時間にどれだけの仕事をこなして能力を身に付けることができるかということが重要であり、どんな仕事でもスキルを身に付けるまでには寝る間を惜しんでも10年かかると語った。

10年かかってもスキルだけでは十分ではない

柳井氏はスキルを身に付けるのには10年以上の月日がかかるという。25歳に人間はパフォーマンスのピークを迎えるというがそのときにはまだスキルを身に付けてすらもいない。
ただし、スキルだけでは十分でないという。

スキルだけを身に付けても一瞬だけ儲かってそれで終わりなのだという。重要なことは世の中に対して何がいいかを考えることであるという。スキルというただ一時的なものではなく、世の中をよくするということこそがビジネスにとって最も大事であり、設けるという意味でも効果のあることなのであろう。

一番早くスキルを身に付けるのは事業をやること

柳井氏が語る最も早くスキルを身に付けるための方法は、自分で事業をやることであるという。人に守られた中で何かをするのではなく、自分の力のみで何かをすることが最も困難であり、得られるものも多いのであろう。
多くの経営者が語るように、事業をやるための能力をつけるのならば実際に事業をするのが最も早く一番の方法であるということは言うまでもないだろう。

実際にやることで何が足りないのか、いったい世の中はどんなもので、どんなことが必要で、自分は何ができないのかできるのかということを知ることができるように思われる。そのような客観的な観点を持つためには市場にさらされた状態で自分を見ることが大事だ。組織の中に留まっていてはそうした客観視ができないし、バイアスのかかっていない状態は自分で何かをすることでしか得られない。

日本人の課題は安定への依存

また、柳井氏が語る日本人の一番の短所は、安定安全安心という日本人の最大の長所であるという。この3つが出てくるということは経営に対して満足していることであり、その満足は停滞を表している。変化の激しい時代にあって満足して変わることをやめてしまったときにどんどんと停滞していくことを意味しており、変化を作ることが大事だと語る。

言うのは簡単な話ではあるが、日本では大手家電メーカーの衰退など、現状に満足して停滞していったケースは非常に多く見受けられる。それほどまでに人間は現状に満足してそこで変化をやめてしまう生き物であるということを示しているのかもしれない。日本のトップを走るその経営者の言葉だからこそ説得力にあふれていた。