プログラミング言語は全て数えると200以上あると言われている。
その中でも多くのシーンで使われる言語は30ほどだろうか。プログラミング言語別の年収ランキングが発表された。
Pythonが言語別年収ランキング1位に
求人検索エンジン『スタンバイ』を運営するビズリーチがプログラミング言語別の平均年収ランキングを発表している。1位に輝いたのは『Python』である。その理由は人工知能分野のエンジニア需要の高まりを受けてのことだろう。
その下には、Perl、Ruby、C、JavaScriptといった言語が並んでおり、おおむね600万円を超える平均年収であることが分かる。
Python需要が高まっているわけ
Pythonは誰がコードを書いても一律になり、クリーンで読みやすい文法で知られている。また、人工知能や機械学習、自然言語学習といった近年IT企業が研究を進める分野で使用されることが多い。統計的な処理に向いており、同様に統計処理に用いられるR言語などよりも複雑な処理を行うことに適していることから多く使われている。(機械学習やディープラーニングといった多くの人工知能という枠組みの中に存在する技術は統計的アプローチをベースにしており、そういった計算処理が用いられる。)
GoogleがAIの研究を行う学生に年俸1800万円を提示していることでも話題になっていますが、非常に高い能力が求められ、今後のAIなどの需要も高いことからこういった結果になったのだろう。
囲碁で世界チャンピオンを破ったAlphaGoもまたPythonで構成されている。
高給取りはweb言語?
Pythonに続くPerlやRuby、そしてJavaScriptはwebアプリケーションの作成に用いられることの多い言語である。COBOLやアセンブラといった比較的古い言語が低い数字であったのとは対照的である。
シリコンバレーに代表される、いわゆる先進的なIT企業では非常にエンジニアの収入が高いケースが多く、今回のランキングでもそれに倣った結果が出たのだと予想される。スタートアップでは、Ruby on RailsというRubyを用いたフレームワークのエンジニアの需要が高く、今後より操るエンジニアの人口が増えるかもしれない。
求人掲載数を見ると、Java、PHP、Cの順になっており、歴史のある言語はやはりエンジニアの数も案件の数も多いと言えそうだ。