C2Cの波はスキルという分野へ


C2Cという言葉は今やいたるところで聞かれるようになった。
そして、C2Cは何も物を売り買いするだけに留まらない。スキルさえもC2Cで扱われるようになっているのである。

語学レッスンアプリの『フラミンゴ』が資金調達を実施

カフェで気軽に外国人と語学レッスンができるスマートフォン向けアプリ「フラミンゴ」。今年2月にベータ版をローンチし、京都でサービスを展開していた同社がシードラウンドの資金調達をしたことを本日発表した。

今回の調達ラウンドはEast Venturesが主導し、DeNA、家入一真氏が代表取締役を務めるpartyfactoryが参加している。出資額などは公開されていない。

今後フラミンゴは、East Venturesが管理・運営するインキュベーションオフィス「Hive Shibuya」、リクルー ト・ホールディングスが管理・運営するコワーキングスペース「TECH LAB PAAK」を東京進出に向けた拠点とし、東京でのサービスリリースに向けて開発・運営体制を強化していくという。

出典 http://thebridge.jp/

カフェで外国人と語学レッスンができるスマホアプリ『フラミンゴ』がシードラウンドの資金調達を実施した。
東京都内には外国人留学生の数が6万人おり、そうした中でカフェで気軽に語学レッスンのできる市場は大きいと見られる。

flamingo

C2Cの波はモノ以外に

メルカリAirbnbをはじめとして、C2Cで人がモノや車、住居をシェアするサービスは増えている。シェアリングエコノミーという言葉もすでに市民権を得つつあり、所有の時代は今や過去のものとなっているだろう。

この『フラミンゴ』もそうしたC2Cの1つと見ることができ、英会話教室などに通うことなく気軽に外国人留学生とカフェで語学を学ぶことのできるサービスである。こうして、C2Cという枠組みの中で様々な活動が垣根なくwebサービスを通じて気軽に行えるようになっている。

C2Cの本質は簡素化にするリソースの有効活用にある

C2Cという概念自体は別に新しいものではない。フリーマーケットは昔からあるものであるし、旅行先で友達の家に泊まったりすることも従来から存在したものである。では、なぜ近年になってC2Cは普及し始めたのだろうか。

それは、インターネット上のサービスが様々な取引を支えることによってリソースを有効活用することが簡素化され、容易になったことにある。自分のいらないものを売りたくてもその相手が見つからなければならない。そして、そのお金のやりとりはエスクロー(代金をサービス側が一度預かることによって決済を行う方法)で信頼できるものにしたり、インターネットによっていろんなことが簡素化されたことにある。

そして、その本質は各人が持つリソースを有効活用することにある。そのリソースは決してモノばかりではない。スキルというものもまた1つ有効活用できるリソースである。このジャンルについては今後広がりを見せるだろう。