いつの世もテクノロジーは我々の生活を一変させた。
ただ、そんなテクノロジーは、いつの間にか我々の目の前に現れるものである。
ソフトバンクが先進モビリティと合弁会社を設立
ソフトバンク株式会社と先進モビリティ株式会社は、3月29日、自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスの事業化に向けた合弁会社「SBドライブ株式会社」を、2016年4月に設立することで合意した、と発表した。また、合弁会社の設立に合わせて、ソフトバンクが先進モビリティの第三者割当増資を引き受け、2016年4月に5億円を出資することも明らかにした。
ソフトバンク株式会社が先進モビリティ株式会社と自動運転技術を活用した事業に関する合弁会社『SBドライブ株式会社』を設立となった。『SBドライブ』は、東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センターの技術をベースにして自動運転技術を軸とした研究を行っている。また、ビッグデータの分析および活用、通信基盤やセキュリティに関する研究も進めているという。
多くの自動車メーカーは自動運転に本腰
Gooleや日本ではDeNAが研究を進める『自動走行車』はすでにどんどんとその精度を上げている。
日本の自動車メーカーであるホンダは米国カリフォルニア州サンフランシスココンコードにあるゴーストタウンで自動走行のテストを行っている。これはGoogleなどと違いあまり知られていないが、あらゆるメーカーがすでに自動走行車に対しては本気で取り組んでいる。
日本政府がすでに2020年までにレベル3での走行の実用を目途にしているという。レベル3とは通常時は自動運転を行い、有事の際にはドライバーが操作を行う状態を指す。完全な状態ではないものの、ドライバーの負担は劇的に減るだろう。
着々と進む自動運転技術
もはや自動運転技術の意義やそれによってもたらされる効果については説明不要だろう。それについて述べるのは野暮というものだ。
驚くべきなのは、我々が普通に過ごしている間に気付いたらとんでもないところまで自動運転技術は生活へと迫っているということだ。今、高校に入った若者は、免許をとって車を買う頃には自動運転が搭載されているかもしれない。普段あまりニュースにならないためになかなか気付かないことであるが、気付いたら囲碁の世界チャンピオンを破ったAlphaGoのように、その存在を認知した段階ではもはや理解を超えるものになっている可能性がある。これが技術の進歩の驚異だ。