LinkedIn『就活用アプリ』を新公開


ビジネスマンのためのSNSであるLinkedInが新たなアプリを公開した。
就活生のためのアプリであり、新卒採用の新たなツールとして普及するのではないだろうか。

LinkedInが新アプリを公開

2016年4月18日、LinkedInは新アプリ『リンクトイン・スチューデント(LinkedIn Students)』を公開した。
学生を対象とした同アプリでは、就職活動を控えた学生の職探しや、ネットワーク作りを目的としている。

米国のミレニアル世代の間では、LinkedInの利用が増加しており、その市場を好機と捉えたLinkedInが学生を対象としたアプリでサービスを展開することとなった模様だ。

ビジネスに特化したSNS『LinkedIn』

LinkedInは日本ではあまり馴染みのないサービスかもしれない。ビジネスに特化したSNSで、ビジネス上のつながりをオンライン上で構築できるサービスだ。名刺交換代わりにLinkedInを交換するという形も頻繁に見られる。(日本ではこれをFacebookで行っているケースは多い。)

新アプリ『LinkedIn Students』内ではLinkedInの4億人以上のユーザーデータを分析して求人情報や投稿が表示される。自分と同じ大学や同じ専攻の卒業生の職歴から、適した職場を表示することに加え、学生がコンタクトをとるべき人物のリストも表示することができる。LinkedInの持つ膨大なデータを利用することができるだろう。

学生にとっての道しるべとなるSNS

LinkedInのプロダクトマネージャー、アダ・ユーは、学生はネットワーキングの重要性に気付いているものの何から始めれば良いかを知らない状態だと語る。
学生らが抱く漠然とした悩みをリンクトインの持つ膨大なデータで解決するのが目的だ。先輩らが歩んだ進路を知ることで、彼らが進むべき道を知ることができる。そういったデータの提供をもたらすのがリンクトインの役割なのだろう。

LinkedInには現在4000万人以上の大学生や就職活動中の第二新卒が存在する。
学生はLinkedInのメンバーに登録し大学名や専攻、卒業時期を入力して登録をすることができる。アプリはカードをスワイプする形式のデザインになっており、カード上にはその職業に求められるスキルや給料の中央値、関連する職場などが表示される。

linkedinstudents
出典 http://thebridge.jp/

LinkedIn、『就職情報のデータベース』となるか

アプリ内には求人関係の記事や動画も掲載。面接や給与交渉に関する記事も含まれている。Pモルガン等の超一流企業のスポンサー欄も設置され、そこでは学生が詳細なプロフィールデータを入力することで企業とコンタクトをとることができる。

アプリは現在英語版のみである。
LinkedInの持つ膨大な職業データは学生にとって多くの糧になるだろう。ただのSNSでなく、世界最大の職業データベースになる可能性を秘めている。