上場を果たしたtwitterが第1四半期決算を公開した。
しかし、その数字は市場予想を下回るものであり、限界との声も多いがはたして…
Twitter第1四半期の決算を発表
Twitterが2016年4月26日に第1四半期（2016年1~3月期）決算を発表した。
売上高は5億9500万ドルで前年同期比36％増加したがものの市場予想を大きく下回った。
Twitter社は2015年第4四半期決算を発表した2月時点で、第1四半期の売上高を5億9500万～6億1000万ドルの範囲と見込んでいた。予測範囲の下限となった理由として、『ブランドマーケッターが期待したほど迅速に支出を増やさなかったため』と説明している。広告メニューについて広告主があまり食いつかなかったということだろうか。少なくとも、広告主はTwitterという媒体についてバリューをあまり感じていないことは言えるだろう。
Twitter、次には黒字化か
売上高の内訳は、広告収入が前年同期比37％増の5億3100万ドルとほとんどを占め、そのうち88％をモバイル広告が占める結果となった。データライセンシング収入は前年同期比34％増の6400万ドルだった。
なお、純損失は8000万ドルであり1株あたり12セントだった。市場予想を下回ったものの減損には成功している。市場予測は、売上高6億800万ドル、1株あたり利益10セントだった。黒字転換は次の四半期までお預けということになりそうだ。
注目されるはユーザー数
Twitterは第2四半期売上高を5億9000万ドル〜6億1000万ドルの間と予想した。これは、予測されていた6億7800万ドルを大きく下回る数字である。市場はTwitterの業績について下方修正を迫られることになりそうだ。
とはいえ、Twitterについて最も注目されるのは依然ユーザー数の増加率と月間のアクティブユーザー数（MAU）である。TwitterはMAUが毎回市場予測を下回っており、この点において不安が残る。Facebookが10億人を超えるMAUを保有する一方でTwitterのそれは3億1000万人である。MAUは第1四半期の間に500万人増加した。3億800万人という予想を上回ったことになる。
今後はたしてTwitterがどれだけこの数字を伸ばすだろうか。Instagramにユーザー数を抜かれ、依然その差を離される現状ではそこまでの期待はできないだろう。はたしてTwitterは限界なのか。
