ナイトライフ決済アプリ、聞き慣れない言葉だろう。
実は、今回紹介する『Rooam』が世界で初になるジャンルだ。今まで難しかったクラブやバー、ラウンジなどに電子決済が導入されることで今後どのような展望が見られるだろうか。
ナイトライフ決済アプリ『Rooam』
アメリカワシントン発のナイトライフ決済アプリ『Rooam』が注目されている。
『Rooam』は、シードラウンドで120万ドルの資金調達を実施している。
『Rooam』は、世界初のナイトライフに特化したワンストップ型ソーシャルモバイル決済アプリであり、スマートフォンから簡単に安心・安全で信頼性の高いシームレスな決済が可能になっている。バー、クラブ、ラウンジなどの飲食をその場で決済できるだけではなく、クラブイベントなどの検索もできる仕組みだ。
その仕組みは、スマートフォンの位置情報をもとにアプリ内の店舗ページにアクセスができチェックインすれば、その後、アプリ内の登録情報をもとに本人認証されて、その場でキャッシュレスで決済できるというものだ。
『Rooam』の仕組み
『Rooam』では、現在、アメリカワシントンの一部ユーザーに対してベータ版を公開中である。主に、レストラン、バーなどで利用されているという。今後の拡充に向けて現在その機能をリーンスタートアップ的に洗練させているフェーズである。
今まで、夜での営業を行っていた飲食店や水商売の店舗などはクレジット決済の導入が難しかった。クレジットカード会社側が導入を嫌がったり高い手数料をかけるということが当たり前だったのだ。そうした意味でこの『Rooam』は、ナイトライフにもカード決済が導入されるきっかけになるだろう。
ナイトライフ決済アプリによってスムーズな観光も
このアプリを使って施設にチェックインすることになることから、店舗側からすれば一度訪れた顧客に対してまたコンタクトをとるなどの行動も可能になる。近隣の施設のクーポンなどを発行するといった施策も可能になる点は非常に期待ができる。
その他、例えば観光客がホテルから近いクラブなどを探し、そこへスマートフォンだけ持って入り、決済は全てスマホで済むというようなことも可能になるだろう。そのような意味で『Rooam』は非常に観光というシチュエーションと相性がいいかもしれない。そうした場合だと人間は財布のヒモが緩むことも多いだろうから決済が気楽にできることによって今まで以上に大きな売り上げを上げることができるようになるという期待もまた存在する。