スマホが普及したことでマーケティングは変わった
それを体現したのが各ブランドのSnapchat上でのマーケティングと言えるだろう。
Snapchatを利用したキャンペーンの数々
Snapchatはすでに様々なキャンペーンを一流のブランドを持つクライアントと行っている。Michael Kors、Christian Louboutin、Gucci、Burberry、Tory Burch、Valentino、Stella McCartney、Rebecca Minkoff、Louis Vuitton、H&M、Alexander Wangなどそのラインナップは一流だ。
Rebecca Minkoffは2014年コレクションショーで発表予定の作品をショーの開催前にSnapchatでフライング発表した。H&Mでは店頭で宝探しゲームを実施し、店舗を訪れないとユーザーが体験できない仕組みは大きな集客効果を生み出した。
Snapchatの優れた機能『ジオフィルター』
Snapchatには『ジオフィルター』という機能があり、それはその場所にいるユーザーにしか利用できないコンテンツになっている。つまり、その場所にいるときしか利用できない体験性が存在する。そのため、上記のH&Mのイベントや、フェスやイベントとの相性が抜群である。
アメリカカルフォルニア州で開かれるアメリカ最大級の音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』では現地にいる人しか使えないレアなジオフィルターが、現地に参加できないユーザーを巻き込んで更なるバズを呼び込むこととなった。そこにいる人にしか体験できないコンテンツは大きな関心を集めることになる。
スマホ時代のマーケティング
スマートフォンの特徴は、移動しながら通信が出来るという部分にある。つまり、それを活かしてユーザーが体験をしながらそれを発信することができる。これを最大限に利用しているのがまさにSnapchatだろう。こうした体験を通じてユーザーが一体感を持てるのがSnapchatの大きな特徴であると言える。
Webサービス、その中でもSNSのスピードは非常に速い。広告を始めたInstagramはすでに難色を示されている部分も大きく、その中には『おっさん、おばさんが使っているのが嫌だ』という風潮もある。そうした若い世代がSnapchatへと進んでいる。若い世代にとって次から次へと出てくる新しいSNSは魅力的だ。
Snapchatの最大の魅力は”密室性”と”一体感”にあるだろう。そもそも、数秒しか見ることができずすぐに消えるコンテンツは密室性が非常に高い。それがコンテンツの体験性の高さを促していた。また、Snapchatはあえて使い方の分かりにくいUIにしていると言われている。それは、ユーザーの密室におじさんおばさんが訪れることのないようにしているのだろう。今後も各ブランドはSnapchatを活かしたキャンペーンを行うだろう。