Snapchatがモバイル検索のVurbを1.1億ドルで買収か


Snapchatがモバイル検索のVurbの買収を予定しているという。
はたしてVurbとはどのようなアプリなのだろうか。どのような狙いがあるのだろうか。

SnapchatがVurbを買収か

Snapchatが、モバイル検索アプリのVurbを買収予定であるようだ。現時点で出ている報道では、Vurbの買収に75%が株式、25%が現金で1億1000万ドル、Vurbの創業者でCEOのボビー・ローの引き留めのために7500万ドルと言われている。

Vurbはモバイルに特化した検索アプリで、ユーザーの関心がありそうな情報をパーソナライズして教えてくれたり、その結果からGoogleMapやUberに移動して予約などのアクションが、得た情報をチャットで友人に共有できたりなどができるアプリである。
検索と言えばGoogleであるが、Vurbは検索機能を完全にスマホに特化して行っている。Googleが情報を得るということを目的にしているのに対して、Vurbはその検索結果を基にアクションを起こすことを目的としている点も異なる。カード式のUIやチャット風のUIもまたモバイル発祥ならではと言えるだろう。

Vurbの使い方としては、位置情報を使うことが必須であることも特徴的だ、近くのレストランや近くの施設を検索することもできる。例えば、今いるところの近くのイタリアンを検索しようと思ったらVurbを開いて、イタリアンを打ち込めばいい。カード式で店舗が羅列されてくる。
検索アプリというよりは、位置情報を用いた情報サービスと言った方がいいかもしれない。知りたい言葉を検索しても出てこないし、レストラン、映画、音楽、ニュースなどそれぞれの目的に合わせた検索がほとんどだ。

VurbはSnapchatのフォーマットで生きるか

Googleの君臨する検索エンジンという市場を脅かすかのように思われたVurbではあるが、思ったようにユーザーは伸びなかった。そこに手を差し伸べたのが今回のSnapchatで、Snapchatがコミュニケーションアプリとして多くのトラフィックを得る中で、広告事業やEC事業などビジネスとして展開していく中でVurbのようなフォーマットでユーザーの求めるアクションへと移ることを意図しているのだろうか。

Snapchat上のコミュニケーションの中で、Vurbで検索したレストランを共有するとか、音楽を共有するとかそういったことができるようになるかもしれない。SnapchatにVurbが加わったとき、大きな意味を持つことになるだろう。