大学生になると多くの人が一度は考えるのが留学ではないだろうか。
そして、留学をした学生というのは次のステップに移行していく。自分の人生や働くということ、ビジネスについて意識を向ける学生が多いのではないだろうか。
留学できたらいいなでは意味がない
たくさんの学生が「留学できたらいいな」と思っていることだろう。だがしかし、大半の人は留学をしないで終わるのではないだろうか。そもそも、なぜ留学したいのに、留学を選ばないのだろうか。そして、留学をしておくべき理由とメリットとデメリットは一体なんなのかということだ。
留学が必ずしもあなたの目的に直結はしない
もしもあなたが留学か何かそれ以外にやりたいこと、それが例えば起業やビジネスだとするならば、必ずしも留学という選択は最善ではない。もちろん海外でビジネスをしたい、将来的に日本以外で働くことを目的としているならば、それも選択肢の1つであろう。だかしかし、それ以上にまずはビジネスということが何なのか、実際に海外に語学などの目的で行くよりも最初から市場を見るということで事業に携わるほうが賢明だろう。そのほうが同時にあなたの目的を達成させることができるからである。もし今、私がこのページを読んでいるあなたのように留学や起業ということに興味を持っているとしたら、あえて留学という選択はとらないだろう。何故なら留学をすでに経験し、やはりたどり着いたのは事業を行うということ、自分で生きていくということであったからだ。
そうとはいえ、やはり留学を考えているのならば、将来的に留学をすることで得られるビジネスに通用するスキルとはなんなのか、留学というものの良さについて以下のような流れで考察していきたい。
1.留学はいつすべきか
2.留学に目的は必要か
3.留学のメリット
4.留学のデメリットはデメリットではない
5.留学のために休学すべきか否か
6.ビジネスと留学を通じて得られる2つの共通点
7.外国人のタフさを見習う
8.おわりに
留学はいつすべきか
大学在学中は留学をしやすいうってつけの期間である。休学していくも良し、大学のプログラムを使って行くこともできる。大学によっては交換留学した国の大学で取得した単位を卒業要項に認めてくれるところもあるため、在学中であれば基本的に大学2年あるいは大学3年のときにいくヒトが多いだろう。あなたが所属する学校のシステムによって個人差が生じるため、必ず自分にとって都合の良い時期にすべきである。たとえば理系であればゼミの実験が多忙になる時期と被らないようにしたり、文系であれば就活のシーズンとは必ず時期をずらして考えたほうが良い。
もちろん、大学を卒業してからでも留学ができないわけではない。だがしかし、卒業後に留学しようと思っても大半のヒトが留学を経験せずにそのまま時間を過ごしてしまうことは容易に日本社会の特性から考えられる。なので、もしもあなたが「留学」に憧れているのであれば、必ずチャレンジしてみるべきであろう。
留学に目的は必要か
よく、留学をするからには必ず「目的意識をもった留学」でなければならない、というような声を耳にするが、全くそんな理由は必要ない。筆者も大学2年を終えた段階で休学し、8ヶ月間の留学を行った。
「英語を話せるようにならなければ」
というような使命感に燃えたことなどただの一度もない。とりあえず海外に行ってみる、ということ。そして海外に「住む」ということを何となく目的としていたため、「英語を使えるような人材になろう」というようなことは一切考えなかった。海外留学をする学生は「意識高い系」などというレッテルを貼られがちになるが、目的や理由などは現地で生活してから考えても遅くはないのである。
むしろ、筆者の場合は「外国人女性と付き合ってみたい」という、一見不純な動機で海外に滞在したが、この目的は英語を習得するために非常にストイックになれたことを強く実感している。新たな環境での成長を見出したい、将来の役に立てたい、とにかく海外に行ってみたいなど理由はとにかくなんでもいい。もしもあなたが漠然と海外に憧れているのであれば、それだけで十分な「理由」になる。
留学のメリット
留学をした場合、どのようなメリットが得られるのか。おそらく多くのヒトが想像したり実際に自分で調べているであろう。そこで、一般的に留学で得られるようなメリットを3つ示す。
1.価値観の変化
日本で当たり前と思ってたことが、海外では非常識になることは多数ある。おそらく、あなたがヨーロッパへ行こうが、東南アジアへ行こうが、北米に留学しようが必ず「あなたの価値観」に変化が起きる。それは常日頃から当たり前だと思っていたものがそうではないと気がついたときに素直に感謝できる心を持ち合わせられるようになる。
2.海外へ滞在したことがない人との差別化になる
もしもあなたが企業の人事の人間だったとして、「留学経験者」と「留学未経験者」を相手にしていた場合、どちらの人間に興味をもつだろう。能力に特に差はなく、大学の偏差値も特に差がないとした場合、やはり海外に滞在していた経験があるかどうかは、印象論の問題として避けられないのではないだろうか。また、海外留学の目的がどんな理由であれ、その試みを過小評価するヒトは少ない。実際に行ってみることで得られる経験はあなたにしか持っていないものであり、その国の歴史や経済を知るだけでも大きな学びにつながる。
3.人生の選択肢が増える
あなたが大学生だとしたら、卒業するという選択肢が残されている。そして就職活動ということを考えているだろう。だがしかし、海外で一度過ごすと、そのような日本社会の不自然さを見直すようになる。もちろん、海外留学という経験は就職活動にきっと生きるであろう。だがしかし、それ以上に重要なのは、「どうやって生きるか」ということと、「どのような人間になりたいか」ということではないだろうか。もしもあなたが何か苦しんでいることがあれば、留学ということで異国を知り、そして異国の文化を目の当たりにすることでカルチャーショックを受けるだろう。もしもあなたがこの先のことに何か不安を持っているのであれば、留学という体験を通じてその漠然とした不安を消し去ることができるかもしれない。
留学のデメリットはデメリットではない
留学に関して調べていたら、在学中に留学をする場合、必ず「デメリットはどんなことだろう」と考えるだろう。一番留学を断念しやすい人に見られる理由は大きく分けて2つである。
1.休学すると4年間で卒業できなくなるかもしれない
はっきり言って今の時代はインターネットがあるため、大学卒業していようがなんだろうが、実力があれば企業の人事は採用してくれるし、何も心配する必要はない。むしろ、4年間で卒業することになんの意味があるのだろう。あなたが海外留学をしたい、と思うのであれば、その想いと4年間で卒業することというのは必ずしもイコール関係は成立していないのではないだろうか。
2.費用がかかる
留学は費用がかかるためデメリットというような記事をどこかで見かけたことはないだろうか。結論から伝えればそれはナンセンスであり、デメリットでもなんでもない。もちろん、費用がかかることではあるが、あなたのたった一度の人生において、海外留学する際に費用が理由として諦めるのは非常にもったいない。奨学金を借りていくこともできる上に、自分で稼いでいく方法だってある。バイトという手段もあるが今は副業として稼ぐための方法や情報はそこらへんに転がっている。
例えばメルカリ転売やアフィリエイト、ブログなどである。必要ならば、稼ぐということにフォーカスし、その留学は、あなたがあなた自身に行う「投資」ではないのだろうか。それを費用が高いという理由で諦めるのはナンセンスであろう。
留学のために休学すべきか否か
先ほど、「留学のデメリットはデメリットではない」という項目でも触れたことだが、休学をすべきかいなかということについては、検討するだけ時間の無駄なのではないだろうか。なぜなら、大学というわずか4年の中で将来のことすべてに影響がでるかといえば、そんなことはあり得ないからである。よって、筆者は自身の経験からも「留学のための休学」というのは非常におすすめする。なぜなら「焦り」が減るからである。学校の交換留学の制度を使った場合、単位として計上してもらえるケースもあるが、その「プレッシャーがある・ない」で心の余裕が変わってくるのではないだろうか。故に休学は悪ではない。休学して留学したところで努力をするのは非常に有意義なことではないだろうか。
ビジネスと留学を通じて得られる2つの共通点
海外で留学した学生、あるいは考えている学生らに共通していることはどんなことだろうか。そしてビジネスにフォーカスしている学生との共通点はなんだろうか。
1つ目にそれは、「一度きりの人生を楽しもう」ということなのではないだろうか。さらに付け加えるとすれば、「自分の人生をどのように生きるか」というところに焦点をあてているのではないだろうか。このような価値観や経験というものは、必ずしも誰もが身につけられるものではない。
2つ目に考えられる共通点、それは実行力である。留学をするには様々な問題を乗り越える必要がある。1つにそれは資金やスケジュールのプランなど課題は山積みである。それはビジネスも同じである。見知らぬ異国の地を調べて、実際に行動し、何もわからないところからスタートする生活と右も左も何もわからない状況からビジネスの最初の第一歩を学ぶということ。そのような数ある問題を乗り越え、自らの目的を達成していくことで実行力が備わっていく。
おわりに
留学やビジネスには共通した要素もあり、魅力的な価値観を身に付けることができる。あなたがもしも、留学で悩むくらいなら一度きりの人生であるから、思い切ってチャレンジし、悔いのない人生を送ってほしい。そして、学生という立場だからこそ使えるレバレッジを最大限に利用し、活動していってほしい。