メタップスCEOの語る優れた人材の条件


優れた人材の定義は時代によって変わる。
いわゆる勉強と同じような事務処理能力が求められた時代があった、しかし今ではそれを行うのはコンピュータで人材に求められる能力はまだ別の分野である。このように、時代によって優秀さの構成要素は変わると言えるだろう。はたして、今の時代の優れた人材の条件とは。

急速に変わる時代

時代は間違いなく変わっている。今世界を動かす4社、Apple、Google(Alphabet)、Facebook、amazonの4社はいずれもここ20年ほどでできた企業だ(Appleはここ40年)。それぞれ創業者は今も存命であり、歴史上では短い数十年という月日でゼロから世界最大の企業が生まれる。

多くの大企業が経営不振を報じられ、今では終身雇用・年功序列といった日本式の方法もなくなってきている。我々をとりまく働き方は変化してきているだろう。その中で、今求められる人材とはどんなものなのだろうか。

その1つの答えをメタップスCEOである佐藤航陽氏が語っている。2015年上場を果たし、多くの経営者からの支持を集める彼の語る優秀な人材の条件とはどこにあるのだろうか。

優秀な人材の条件はエネルギー量

部門や会社によって違うと思いますが、個人的な考えとしてはエネルギー量がすべてだと思っていますね。エネルギーがないと人を巻き込むことができません。だから、エネルギー量があるかどうかを見ていますね。

頭のよさや知識量はさほど個体差がないと思っていますね。年齢もあまり関係ありません。

頭の良さについては、普通の人が1とすると天才と言われる人は2か3。そこまで差がないと思うんですよね。でもエネルギー量は100倍くらい差があるので、それだけ違うものだと思っています。

出典 https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

佐藤氏が語る優秀な人材の条件は、エネルギー量だという。個々人の能力などについてはそこまで大きな差があるわけではなく、大きな差がつくエネルギー量で優秀であるかないかが分かれるのだという。

エネルギーは後天的に鍛えることができる

人のエネルギー量は後天的にあげていけるものでしょうか。

できると思いますね。エネルギーは生まれつきのものもあれば、性格や環境で減っていくものでもあると思うんです。

「あれをやってはダメ」「これをやってはダメ」と言われたり、「こうあるべき」という固い考えができたりすると、思考は閉じていくんですよね。だから、できるだけ制約を取っ払い続ければ、増えていくと思います。

出典 https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

このエネルギーは後天的に鍛えることができるという。
固い考えを続けているとエネルギー量はどんどん減っていくし、そういった制約を取り除けばエネルギー量は増えていくのだという。

これはまさにベンチャー企業、スタートアップで当てはまることだろう。通常の常識ではあり得ないことを実現するにあたって最初からダメだと考えるか、できるかもしれないと考えるかによって人の取り組み方は全く異なる。そうした方法でエネルギー量を増やしていくのが1番だ。