上場ゴールと騒がれたgumiが四半期決算を発表した。
その業績ははたして…
gumi第3四半期決算
gumi <3903> が3月11日大引け後(15:00)に決算を発表。16年4月期第3四半期累計(15年5月-16年1月)の連結経常損益は16.6億円の赤字(前年同期は2.9億円の黒字)に転落した。
併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が24.6億円の赤字(前期は2.3億円の黒字)に転落する見通しを示した。
出典 gumiIR
gumiが第3四半期決算を発表した。16.6億円の赤字を計上し、通期の業績予想もまた赤字に転落する見通しを発表した。
『ブレイブフロンティア』の売り上げが減少
gumiは今回の業績について、スマートフォンゲーム『ブレイブフロンティア』の売り上げが減少したためとしている。広告宣伝費の抑制などを図ったものの、売り上げの減少による赤字は避けられなかったという。
その他、フジ・スタートアップ・ベンチャーズとの合弁会社であるFuji&gumi Gamesが開発した『ファントムオブキル』については好調であるとの見通しを示している。とはいえ、主力タイトルである『ブレイブフロンティア』の売り上げの減少を補うほどではないようだ。
gumiは上場ゴールなのか
一時は2015年4月期に黒字へと転換するも、2016年4月期は1Q~3Qまで全て赤字となっている。その間株価は上がることはなく、上場時の株価3120円から一向に下がり続け、2015年6月12日に記録した1799円の数字を今も常に下回る状況になっている。2016年2月12日の427円を底として徐々に上昇しているが、この時点で上場時の株価の7分の1程度になっている。
フジテレビとの合弁会社を設立するなど、上場ゴール回避に向けた施策を打ち出してはいるものの、依然として業績は改善されない。このままでは上場ゴールは濃厚である。