あのダンスボーカルユニットEXILEの事務所として知られるLDH。
ただの芸能事務所のレベルを超えたその驚愕の決算に驚きの声が上がる。
LDHの決算に驚きの声が上がる
ブログを更新しました。 『株式会社LDH 決算公告』
⇒ http://t.co/zwAnSLBZVG
— CA研究会 (@Amekicih) 2015, 7月 31
話題となるきっかけとなったのはこのツイート。LDHと言えば、EXILEの所属事務所であり元所属メンバーのHIRO(五十嵐広行)氏が社長を勤める企業として知られているが、2015年3月期の決算で27億円を超える利益を計上したことが一気にTwitterで広まった。上場企業と比べてもひけをとらないレベルの利益である。
EXILEがメディアにひっきりなしで出演するなどタレントの好調さの片りんは見えるもののこれだけの利益を出しているということを予想している人間はそういなかったのではないだろうか。
社名であるLDHはLove,Dream,Hapinessの3つの単語の頭文字からとったなどなかなかヤンキー臭さをにおわせる企業ではあるものの、経営状況は非常に良好と言っていい。27億円の利益を生み出すことのできる企業はそうそう存在しないだろう。
LDHの決算は27億円の利益
この数字を見ても分かるように、資産を150億円も保有し、当期利益を27億円もはじき出すという素晴らしい数字である。下手な上場企業よりもよっぽど利益を生み出していることだろう。おそらく上場もしようと思えばできなくはない状況ではないだろうか。
教育課程におけるダンスの必修化などLDHに追い風の要因も多い。ジャニーズと双璧をなす事務所となればその利益はさらに跳ね上がるのではないだろうか。一説には代表であるHIRO氏がダンスの必修化に向けて働きかけを行ったことが大きく寄与したとも言われている。
LDHの事業モデル
では、LDHの事業モデルはどのようなものなのだろうか。EXILE含め、近年の音楽業界はCDの売れない状況に苦しんでいる。テレビ出演料もそう高くはなく、そういった意味で芸能事務所は今までほどうまく儲からないと言えるだろう。
では、LDHはいかにして27億円の利益を生み出したのか。その一番の稼ぎ頭になったと言われているのがグッズの販売である。
この24karatsというブランドはLDHのファッションブランドで、EXILEやE-girlsのファンが購入することでお馴染みである。LDHおよびEXILEは”歌って踊るアパレル屋”と言われるほどこのファッションブランドの売り上げで収益を上げていると言われている。
起業家HIROの腕前
LDHの前身となるエグザイルエンタテイメント有限会社は、2002年にEXILEの初期メンバー6人が50万円を出し合い、資本金300万円でスタートした。新会社法施行前の当時、最小の金額である。そのことからも決して派手なスタートでなかったことが分かる。
このLDHのキモは当然EXILEであろう。EXILEの人気と共にダンススクールの開校など、芸能プロダクションとのシナジーを発揮できる事業に乗り出して順調に利益を出し続けたLDHはついに今状況を迎えている。HIRO氏の経営者としての手腕が確かであることは間違いないだろう。(彼がダンサーを勤めながら企業を経営していたことからもそれを支える優秀な社員がいることが間違いないであろうが…)
それにしても芸能プロダクションでここまでの利益を出す企業は他にいないのではないだろうか。これからもEXILE、そしてLDHの成長から目が離せない。
また、LDHのビジネスモデル、そしてここまでの利益を生み出した要因について考察した記事は以下から。