闇雲にブログのアクセス数をアップさせても収入は増えない


ブロガー界隈では「収入を増やしたいなら、ブログ記事を毎日書くべきだ」というアドバイスがよく見受けられます。

しかし、ブログの広告収入を増やすために、アクセス数をアップさせることだけに労力を割くのは正しい戦略とは言えません。

なぜなら、広告収入を増やすなら、アクセスの量ではなくアクセスの質を上げた方が効率的だからです。

アクセス数はブログ収入の一つの要素でしかない

ブログの広告収入を増やすためにはアクセス数を増やすことは必要な要素ではありますが、必ずしも「ブログ収入を増やすためにアクセス数を増やす」という戦略は効率的とは言えません。

もちろん、ブログにグーグルアドセンス等のクリック型の広告収入は、基本的にPV数が増えてもクリック率は変わらないため、PVと収入は比例関係にあります。

しかし、グーグルアドセンスによる収益は3つの要素の組み合わせによって決定されます。

具体的には、

収入=アクセス数(PV)×クリック率×クリック単価

で決まるわけですから、アクセス数というのは一つの要素でしかありません。

果たして、ブログ収入を増やすために、アクセス数を伸ばすことだけに執着するのは正しい戦略なのでしょうか。

ブログのアクセス数と収入の目安

そもそも、1PVあたりの収益はいくらぐらいなのでしょうか。

グーグルアドセンスから得られる収益は平均的には1PVあたり0.2円ほどと言われています。

つまり、月間PV数に0.2をかければ、おおよその収入を算出することができます。

たとえば、

月間10万PVであれば2万円、
月間50万PVであれば10万円、
月間100万PVであれば20万円

が得られる収入の目安です。

月間PV数を2倍にすれば、収入を2倍にすることはできるでしょう。

しかし、ブログのPV数を大きく伸ばすことはそう簡単ではありません。

たとえば、100万PVを集めるためには、よほど濃い記事でない限りは何百記事も書く必要があるでしょう。複数人で書いているなら別ですが、一人で書いているのであれば非常に大変です。

とはいえ、アドセンスによる収益は平均的には0.2円というだけで、ブログの中には1PVあたりの収益が高いブログもあれば低いブログもあります。

収益率が高い場合は1PVあたり0.5円ほどであり、低い場合は0.1円以下になります。(アフィリエイトを導入している場合は収益率はもっと上がります。→アフィリエイトとは?

では、収益率が高いブログと低いブログの違いは何なのでしょうか。

それは、アクセス数以外のクリック率やクリック単価によって決まります。

ブログ収入を増やすという目的を最短で達成するのであれば、アクセス数を増やすよりもクリック率やクリック単価を上げた方が効率的です。

ブログ収入を増やす方法①:クリック率を上げる

グーグルアドセンスからの収入を増やすなら、まずは適切に広告が配置されているかを確認するべきです。

ブログにどんなにアクセスがあっても、クリックされにくい場所に広告が配置されていたら、クリックされることはありません。

たとえば、ブログへのアクセスがスマホユーザーが多いのに、記事の下部だけに設置していたら、最後までページをスクロールする人しか広告をクリックすることはないでしょう。

やはりどんなサイトであってもスマホユーザーが増えているので、スマホ向けに広告を最適化することは重要でしょう。

また、クリック率が低い原因として、クリックするという行動を起こしにくいユーザーを集客している可能性があります。

ブログで扱うジャンルや集客する媒体によって、ユーザーの記事に対する関心の強さは変わります。
広告をクリックする人というのは、何かしら悩みを抱えており、広告に興味を惹かれて、クリックするのです。

ですから、悩みを持っていない、関心が低いという人はそもそも広告をクリックしないのです。

たとえば、2chのまとめサイトの1PVあたりの収益率はかなり低いと言われています。

これは、まとめサイトに来る人はそのほとんどが暇つぶしが目的であるため、広告をクリックする動機がないというのが原因の一つとして考えられます。

そして、SNS経由で訪れるユーザーは検索経由で訪れるユーザーよりもクリック率は低くなります。

なぜなら、SNSからはちょっとした興味本位程度のユーザーしかブログに訪問しませんが、検索している人は明確な動機や調べたい理由があって検索という行動をとっているからです。

ブログ収入を増やす方法②:クリック単価を上げる

ブログ収入を上げるためにクリック率の他に考えるべきことがクリック単価です。

グーグルアドセンスは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードや過去の検索履歴、またはサイトの内容に合った広告を表示します。

つまり、ブログで扱うジャンルによって、表示される広告が変わってきます。

たとえば、野球のニュース記事を掲載しているサイトであれば、野球グッズやスポーツ用品の広告が自動で表示されます。

もし、クリック単価を上げたいのであれば、広告が高単価なジャンルを扱うべきでしょう。

たとえば、

・求人系(転職、就職)
・金融(クレジットカード、キャッシュローン)
・美容(脱毛、エステ)
・保険相談
・住宅リフォーム

などは広告単価が高いと言われています。

なぜ、これらのジャンルは広告単価が高いのでしょうか?

それは広告費にも膨大なコストをかけても、儲かっている業界だからです。また、アドセンスの広告費は広告主の入札によって決まるため、競合企業が多いほど広告単価は高騰しやすい傾向にあります。

アクセスの量だけではなく質を上げること

ここまでのクリック率とクリック単価の議論をまとめると、

・クリック率は広告の配置場所とユーザーがクリックしやすい属性かどうか。
・クリック単価は高単価のジャンルを扱っているか。

つまり、「広告の配置場所の最適化」と「高単価のジャンルに強い関心を抱いているユーザーを集客」しているかどうか、ということになります。

ですから、ブログ収入を増やしたいのであれば、(広告を最適化した上で)アクセスの「量」だけでなく、アクセスの「質」にもこだわるべきなのです。

現在ブログに訪れているユーザーは、

・どんなジャンルに興味を持っているユーザーなのか
・そのジャンルにどのくらいの関心を持っているのか

これらの観点に注意して、キーワードやコンテンツを最適化していけば自然とブログの収入は伸びていくことでしょう。

具体的にブログ収入を増やす方法については下記の記事で解説しています。

【保存版】一般人がブログ収入を稼ぐ全手順を公開します