シャープが本社売却で相当深刻な状況


あのシャープがこの状況とは、
日経平均2万円突破で純粋に喜べる状況ではないよう。

裏を返せば、大企業を追い込むレベルにベンチャーが発展してるとも言えるのではないか。

シャープ、本社売却へ

 経営再建中のシャープは16日、大阪市内の本社ビルを売却する方針を固めた。5月に公表予定の再建計画に盛り込む。シャープは主力取引銀行のみずほ、三菱東京UFJの両行と再建策をめぐって大詰めの協議を続けている。リストラ断行で金融支援を検討する両行の理解を得たい考えだ。
 再建計画には、本社売却のほか、主力事業である液晶事業の分社化や国内社員の約1割強に当たる3000人規模の希望退職などの合理化策が盛り込まれる見通し。シャープは金融支援の条件として、主力行から「国内のリストラ」(幹部)や液晶事業の収支の透明化を求められていた。
 シャープは当初、大規模な人員削減などには難色を示していた。しかし、業績を早期に改善させるめどが立たない上、金融支援を得られなければ新たな成長投資ができない極めて困難な状況。このため、不採算状態の太陽電池事業にメスを入れるだけでなく、液晶事業改革や人件費のカットもやむを得ないと判断した。

出典 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150416-00000119-jij-bus_all

金融でつなぐソニーと落ちる一方のシャープ

あのソニーが不動産を手がける理由


上記記事にも書いたように、
ソニーはソニーブランドを生かして、金融や不動産へと主戦場を広げている。

それに対して、シャープは現状家電などのエレクトロニクス部門のみでの勝負。世界的な水準で技術に差がなくなってきた今(昔は日本製品が圧倒的にずば抜けていた)、売り上げが縮小するのは当たり前。かつて圧倒的な技術力を誇った日本も、今では韓国などの他国もそれに迫るくらいの努力をしているのである。

その中で日本的な下請けの工場まで自社でまかなうやり方では、規模の縮小が非常に難しくなる。
(その結果、人件費などの固定費が圧迫することで赤字がなかなか消えない。)

日本のメーカーの現状はこのような形に…

ベンチャー起業家にとっては追い風か?

大企業が墜落するということは、それによる既得権益が徐々に取っ払われてきたと見てもいいだろう。(その是非がどうかは別として)
ベンチャーを立ち上げる人間からしたら、それによって大企業からいい人材がベンチャーに流れる可能性にもなる。
現状、ベンチャーでエレクトロニクス系のメーカーはほとんど存在しないため、人材の流動性には疑問が生じるが、

時代の流れとして、ベンチャーに風が吹いていることは言えるだろう。