勝ち続ける投資家には必勝の法則がある


『投資は敗者のゲームである』など、様々な研究がその難しさを明らかにしていますが、
勝ち続ける投資家ももちろん存在します。
その法則とはなんでしょうか。

投資とは敗者のゲームである

例えば株式投資には主に2種類の方法があり、
・利益を出すために売り買いを繰り返すアクティブファンド
・相場と全く同じ比率で全ての銘柄を買うパッシブファンド
この2つに分類されます。

運用手法うんぬんの話をする場合はアクティブファンドになります。

そして、実はアクティブファンドの3分の2はパッシブファンドに負けます。
パッシブファンドとは相場に存在する株式をそのまま買っただけのファンドです。何一つ頭を使うことはありません。
様々な方法から相場を分析し、利益を出そうとするアクティブファンドがなんら工夫を凝らさないパッシブファンドに負けるというのはなんという皮肉でしょうか。

ただ、よく考えてみると、
アクティブファンドの平均値がパッシブファンドとなります。相場自体は色んな人間が入り混じって株を売り買いして、銘柄を切り替えます。それらの持つすべての銘柄を足し合わせると相場全体になるからです。
ここからアクティブファンドはパッシブファンド以上に証券会社から手数料をとられます。これがパッシブファンドに巻ける部分です。

ゆえに投資とは敗者のゲームと呼ばれます。

それでも勝ちを出す投資家が存在する。

それでも投資家はアクティブに投資を続けます。
たとえ平均でパッシブファンドに負けているとしても、確実に勝つ投資家は存在しているからです。

ということは…
どこかに確実に勝つためのルールが存在すると考えるのは不自然ではないでしょう。
もしかしたらそれには莫大なデータ量が必要なのかもしれないし、
もしかしたら長年培った勘が必要なのかもしれません。

ただ、物事は往々にしてシンプルなことが多いです。
となると守るべきルールが実は存在するかもしれない。

勝ち続けた偉大な投資家

投資家と言えば有名なのはウォーレンバフェットです。

Warren_Buffett_KU_Visit

ウォーレン・エドワード・バフェット(英語:Warren Edward Buffett, 1930年8月30日 – )はアメリカ合衆国の著名な投資家、経営者、資産家、慈善活動家。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。
バフェットはバークシャー・ハサウェイの司令塔であり、長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡って同社に高い運用成績をもたらした。ウォール街等の金融街ではなく地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っている為、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」(Oracle of Omaha) とも呼ばれる。毎年開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会では、バフェットと同社の副会長チャーリー・マンガーの話を聞くために世界中から数万人にものぼる株主が参加している。

出典 http://ja.wikipedia.org/

世界一の投資家と称されるバフェットは、45年間で820000%以上の実績を出しています。
当然ながら確実に利益を出し続けることができなければこのような数字にはなりません。
彼は投資で勝つ方法を知っています。

稀代の投資家ウォーレンバフェットの投資方法

バフェットの投資方法はシンプルです。
彼自身の評価する企業に対してほぼ一点集中で投資を行います。リスクヘッジなどはほぼ行わず、魅力的な企業に資本を集中させます。
当然今ほどの大きな企業となると自然と分散される形にはなりますが。

1、投資すべき企業が行っている事業の内容を正確に理解できること
2、長期的に良い業績を保つことができること
3、経営者にきちんとした経営能力が備わっていること
4、魅力的な株価であるということ

以上の基準を満たす企業のみに投資を行います。
こういった決まりを遵守するのがバフェットの投資方法です。

もし投資で絶対に勝ちたければ

もしあなたが投資に勝ちたいとしても、誰もがマネできる投資術は存在しないでしょう。
数字のみで判断できるほど単純ではないということです。

ただ、バフェットが年間20%超の利回りを出し続けていることからすると、
勝つのには必ず理由があります。理由なくそのような利回りを出し続けることはできません。

あなたが投資を続け、その理由が分かるようになったとき、
『勝つための理由』を体で分かるようになったとき、そのようなことが訪れることでしょう。

人工知能でバフェットになれる?

バフェットの投資には、直感的要素が存在するのは言うまでもありません。
そのため、他人がその思考を完全に真似ることはできません(言い換えればだからこそ彼は成功しているのです。)。
しかし、人工知能により人間の思考を真似ることができるようになってきています。例えば、バフェットが人との会話でどのような受け答えをするかくらいならば人工知能はトレースすることができるわけです。

そのうちに彼の投資に対する考え方、価値観、基準などもトレースすることができるようになるかもしれません。
そのときにまた金融がどのような動きをするかについては非常に大きな関心です。