Googleが定額音楽サービスへの参入を発表。
さらに激化するその争いを制するのははたしてどこなのか。
『Google Play Music』を発表
Googleは9月3日、「Google Play Music」を日本で公開した。AndroidまたはiOS搭載のスマートフォンやタブレット、PCのブラウザから利用できる。対応レーベルは、エイベックスやソニー・ミュージックなど国内外をあわせ200社以上が参加する。
出典 http://japan.cnet.com/
Google Play Musicの画面。基本的にはGoogleアカウントのUIと変わらない。
下記記事の通り、LINE MUSIC,AWA,Apple Musicなど多数企業のひしめく定額音楽サービスにGoogleが9月3日参入を発表した。後発としての参入になるも多数のレーベルが参加するため非常に大きな競合となりそうだ。
若者向け、資金力、ブランド…それぞれの強み
LINE MUSICはLINEがそうである通り若者へのリーチが強い。またUIも若者向けのものとなっておりそれだけの強みであるだろう。またその反面顧客単価は少なく、AWAやApple Musicより先に無料期間が終了したがその反応は決して芳しくなく利用をやめたユーザーの数は決して少なくない。楽曲数も他に比べて劣っており今後の展開には不安が残る。そもそもLINE MUSIC自体にあまり力を入れていないのではないかという見立ても強い。
Apple MusicはiTunesからさかのぼり圧倒的なレーベルとのパイプラインを持ち、さらにはApp Storeでの資金的な強みを持っている(アプリ内課金の30%の手数料が存在するがプラットフォーマーであるAppleは当然それがない。)ことから大きなアドバンテージがあるだろう。
AWAはターゲットを30,40代に絞っているように感じられる。音楽的なCMからも想像できる通りブランドイメージを非常に大事にしていることが分かる。様々なプレイリストを共有出来たり『音楽を楽しむ』というコンセプトを非常に大事にしている。30,40代の世代にとってはかなりオシャレなものに映るだろう。そうした強みを持つ。
はたしてどこが音楽戦争を制するのか
今回参入を発表したGoogleはAndroidを保有している。また、YouTubeを保有しているのもGoogleである。非常に大きなプラットフォームを抱えていることは間違いない。音楽業界でのイメージはあまりないのが現状ではあるがAndroidのシェアは大きくそれにうまくマッチしたサービスを作るだろう。
世界的にはIT企業の雄、AppleとGoogleがしのぎを削ることとなる。日本国内ではLINEにサイバーエージェント×AVEXのAWAもいる。これからもさらに競争の激化が予想されるこの業界での戦争ははたしてどこが制するのか。