このビジネスは稼げるとか当たるとかバカげている


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『これなら稼げる』『これなら当たる』これほど意味のない発想はない。
1番大事なのはそもそもの自分のレベルを上げることなんだと思います。

『この事業ならいける』は間違い

ちょっと話が飛ぶのですが、私はビジネスコンテストというものが大嫌いです。頭の体操にはなるかもしれない、実際に自社でビジネスコンテストみたいなものはやったりします。
じゃあなんで嫌いかというと、優秀なビジネスプランを作った人間がすごいみたいな風潮です。だってビジネスプランなんて誰が、どの会社がやるかによるから。あーお前ならいけるな、それだけお金引っ張れるならいけるなって話になるわけで、アイディア1つで事業の良し悪しが決まるってフォーメーションでサッカーで勝てるかどうかが決まるかっていうのと同じですよね。
それにそもそもビジネスプランをビジネスプランとして評価する意味が分からないです。そのビジネスプランで事業を行って1年後に1番高い金額で買収されたところが1位でいいじゃないですか。料理のコンテストでレシピで勝負するわけがないですよね?審査員が見た目、香り、そして食べて判断するんです。
ビジネスも同じ、そのビジネスによって顧客がどれだけ喜ぶかで決まるんです。やる前のビジネスプランの段階で誰が幸せになるんだっていう。

だから、『このビジネスプランはいけますか?』みたいなことを言われてもなんとも思いません。だってビジネスをやっている途中にサービスは変化するんだしいくらでもいけるしいくらでもいけないし。『このビジネスプラン通りにやり続けたらいけますか?』なら答えは非常にシンプルです。100%ムリです、なぜならビジネスというものは常に顧客に合わせて変化していくものだから。だからそういったアイディアというものは1つの絶対的なものに意味はなくどんな状況下でもそれに合ったアイディアを引き出せる能力の方が大事です。要は反復的な応用力が大事ということ。

『稼げる』ことをするのは間違い

世の中には様々な”稼げる”本があります。最たる例がアフィリエイト。ブログやらのwebページを作ってアフィリエイトリンクを貼ってその広告収入を得る仕組みは『稼げる』と謳われましたが、アフィリエイターの95%の収入は月に5000円以下です。このような”稼げる”話というのは往々にして基本的に価値のない話なわけです。

基本的には”稼げる”話なんざないわけです。誰でも稼げるならみんながやるようになります、その結果どんどんと競争が激しくなり、稼げなくなっていきます。それが全てです。だから、稼げることをもしも万が一うまいこと見つけることができたとしてもそれは色んな人の介入によって稼げなくなります。それが市場経済というものです。需要と供給が必ずうまく作用するんですね。

『稼げる』ことには正当な理由が必要

でも世の中で稼ぎ続ける人はいるわけです。つまりは、”稼げる”話はなくても稼ぐことは可能だということ。一見矛盾しているようにも感じられますが、実はこれは非常に当たり前の話です。それは”稼げる人間”になれば稼げるということ。

別に何をしたから稼げるわけじゃないんです。人よりも能力があったり、死ぬほど努力したり、人の持っていないスキルを持っていたり、お金があったりしたら稼ぐことができます。『誰にでもできて稼げる』ということはないけど、『超辛いけど稼げる』ことや『誰にでもできないけど稼げる』ことはいくらでもあるってことです。
要は『稼ぐに値する正当な理由』を創り出さないと稼げないよってこと。でもそれさえできれば稼げるようになるわけです。

だから自分の場合はセールスを身に付けました。世の中で必ず必要とされる能力(必要とされない能力だといくら身に付けてもあまり稼げません)でなおかつ学生をしながら働く時間でできることだったからやったわけです。セールスの能力があるということは稼げるに値することだと思ったからです。その結果実際に稼げた。

努力は義務じゃなくて誰もが持つ権利

呼ばれたセミナーなどでこの話をした際によく、『えー、そんなに簡単に能力が見に付くんですか?』みたいなことを言われるんですがそういう人はそもそもやらなきゃいいんです。というか普通に社会の邪魔だからやらなければいいと思う。
そもそも論として、私自身はうまくいきそうだから努力したわけじゃなくて、うまくいかせるしかなかったから努力しただけです。別にそんなに死ぬ気でやったとかそういうアスリートみたいな精神でもなくて、『これうまくいったら最高だなやってやろう』という風に思っていました。特別めちゃくちゃ努力したわけでもないですが、人に何かを保証して欲しいとか人のおかげでうまくいこうとかは絶対に思ったことは無いです。

努力は別に義務だとは思いません。やる必要はない、みんな頑張ろうよとも思わない。
義務じゃなくて権利なんです。人間は平等に同じ時間を与えられている。その中で努力をしてもいい、しかもそれでうまくいけばお金だったり自由だったり権力を得ることができる。素晴らしいことじゃないですか、努力をする権利が与えられているのって別に当たり前じゃないです。社会主義国は収入は一定だし、多くの企業の中では努力をしても報われる限度がある、つまりは限定的な努力しかする権利がない。

努力が報われるっていうのは確実に嘘です。最低でも努力をしなきゃ報われないというだけの話です。そして報われる確率は努力をすればするほど上がるということ。こんな親切なことはありませんよ、やればやっただけ可能性が上がるのだから。
そして努力のできる量は上限が一定です。どんな偉大な人間でも1日24時間しか努力をしていない。どんな低賃金の人間でも社会人ならば基本的に1日8時間働いています。ということは、一般人とは3倍しか最高でも差がないわけです。

3倍の差しかないのにビルゲイツは1日に10億円くらい稼ぎます。だいたい10万倍の差があるわけです。私はそれを知ってから努力をすることというのは最高に割のいい話だと思うようになりました。報われる可能性がそれだけあるのだから努力をすることが辛いとは思わない。むしろこんなチャンスがあるという事実が幸せでしょうがないです。

起業するべきか、とかどうでもいい

起業家.comとかいうメディアを運営している割には私は『起業すべきだ』とは全く思いません。むしろ起業という言葉を一度頭の中から消し去った方がいいんじゃないかと思っています。
これはなぜかというと、さっきと同じで『(誰でも)起業したらうまくいく』とかそういう話じゃなくて、そもそも『(起業してうまくいくくらい)能力のある人間になる』ことの方がよっぽど重要だからです。稼ぎたいなら起業とかじゃなくてそもそも根本的に能力をつけるべき。

で、そのときに起業してしまうのが1番”自分で全部やらなきゃいけないから”能力をつけやすいというだけの話です。だから、正直就活でいいところに内定もらいたいなら起業の経験をするのが1番だと思います。能力をつける上で最もタメになることをすればいい。すでに身に付けたい能力が決まっているなら起業じゃなくてもいいし、セールスでもプログラミングとかでもいい。まあ、起業はけっこう能力つきますよね、って話です。

あと1つ、『起業しよっかなー』って言ってる人はまず間違いなく起業しない方がいいです。その人の望む結果は100%出ません。なんでかっていうと起業というのは能力をつけた上で会社経営をするのが1番自分にとって有意義であったり稼げるからするのであって起業がゴールじゃないからです。まずとにかく自分の能力をつけてきてくださいって話です。

起業しようか迷っている人ってそもそも能力が圧倒的に低いんですよ。能力が高い人は会社員でも経営者でもうまくいきます。うまくいく上でどっちが楽しいか考えればいい。能力もついていないのに悩むことが全く意味をなしていません。『リクルートあたりに就職して学んでから起業が1番』とかいう人はリクルートをバカにしすぎです、そんなやつリクルートからしたらいらない。

起業したいなら早く動けば?

http://kigyo-ka.com/00079/

そういったことをふまえて見て欲しいのがこの記事です。自分は実は『一度会社に入ってから学ぶ(そして起業もあり)』という考え方が死ぬほど嫌いです。そういうこと言うやつとは一生関わりたくない。
なんでそこまで言えるかっていうと、会社ってそもそも社員を成長させるために存在していないんですよ。会社は利益を出して社員に給料を払って社会に貢献するためにある。だから、社員に学びを提供する義務なんてたったの1つもない。社員がひたすらお茶汲みしたり雑用するのが利益のためになるならそれを徹底します。

『社員が成長した方が会社の利益も大きくなるじゃないか!』
そう主張する人もいますよね。それって圧倒的に社会のことが分かっていないです。成長させるのにかかるコストや手間ってものすごいんですよ。社員が失敗してでも成長して欲しい、その結果会社に損出が出たらあなたはその分を補うほど成長できますか?
それに、みんなが自分の成長のことを考えたら雑務など裏方のことをしなくなるその結果会社は回らなくなります。そういうリスクがあるから会社っていうのは個人の主張だったり考えを殺すわけです。それによって会社の利益はそれなりに守られる。

さらには、日本の会社っていうのは自社でしか通用しないルールをたくさん作ります。そうすると、社員がなかなか外の会社に流出しないから給料を低くしても大丈夫だし会社はうまく成り立つ。これがいわゆる村社会というものですね、日本では見られる特徴です。日本人というのは非常に勤勉ですがこうして自分を殺すからこそ組織自体はそうそう崩れないものが出来上がっています。

理想論からしたらみんなが成長できる会社が1番だし、私はなんとしてもそういう会社にしていきます。それにじゃないとベンチャーとしての意義がないし大企業には勝てないから。成長のない会社なんてつまんなくてしょうがない。でも世の中には基本的につまらない会社がほとんどだっていう話です、だからオワハラとかするようなバカなところばっかりなんでしょう。

もちろん起業が全てじゃないし、まずは自分自身の価値を高めることをすべきです。ただ、もしも最終的に起業という位置にいきつきたいのなら新卒採用とか終わってからだとそうとう大変ですよねという話でした。