InstagramをはじめとするSNS上での投稿に対して企業は驚きの金額を払っている。
その驚愕の金額は最高で3700万円に上り、SNSというものの新たな時代を感じさせる。
写真を武器にし、期待を集めるInstagram
Instagramが現在のSNSという枠組みの中で非常に大きな役割を果たしてることは言うまでもない。現在のSNSの中ではLINEなどのメッセンジャーにFacebook、Twitter、そしてInstagramというラインナップとなっている。最も後発であるInstagramは今ではTwitterのユーザー数を抜いている。それほどまでにInstagramの力というのは大きい。
そしてInstagramの勢いをさらに支えているのは写真をメインのコンテンツとして扱っていることだ。ツイッターなどの短文式のSNSは広告に合わないために非常に収益化が難しい。それもあって現在ツイッターは経営状況が望ましいとは言えず、株価は常に下がっている状態だ。
それに対してInstagramは企業のブランド広告などと親和性が高い。写真というものの方が購買意欲をそそるから収益化がしやすいことは明白であろう。
Instagramの生み出した芸能とSNSの関係性
そんなInstagramのイメージは雑誌に似ている。綺麗な写真が投稿されることの多いInstagramは多くのユーザーにとって憧れとなるような写真や投稿が上がり、それを見ているユーザーはInstagramに対してオシャレであるというイメージを抱く。そんなことからInstagramは他のSNSと比べても抜群にブランド価値が高い。
それゆえにInstagramでは芸能人の投稿が注目されることが多い。特にそれが顕著なのがハリウッドセレブで、その挙動にはフォロワーが常に注目を寄せる。芸能人のアピールの場やブランドの構築の場としてもInstagramは利用されている。それゆえに高級ブランドは看板塔として芸能人を起用し、その芸能人がInstagram上で自社のブランドを身にまとい投稿を行ってくれるだけでかなりの宣伝効果が得られてしまうのだ。
SNSでのたったひとつの投稿に3700万円
ランウェイを賑わせたトップモデル達の今年一年を振り返ると、いずれもSNSを駆使して世界中のファンに情報を発信していることが共通点としてあげられる。アメリカのリサーチ会社が行った調査では、売れっ子モデルのSNS一投稿の価値は最大30万ドル(3,700万円)に上ることが分かった。
ファッション誌「CR Fashion Book」は、リサーチグループ「D’Marie Archive」の算出によるとケンダル・ジェンナー(kendal Jenner)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevigne)、ジジ・ハデッド(Gigi Hadid)らのトップモデルのソーシャル上での一投稿の価値は約1,530万円〜3,700万円に上ると報じた。この3人に続き、カーリー・クロス(Karlie Kloss)やベハティ・プリンスルー(Behati Prinsloo)、ミランダ・カー(Miranda Kerr)らの投稿は、約300万円〜615万円ほどの価値があるという。
出典 http://www.fashionsnap.com/news/2015-12-18/itmodels-instagram/
トップモデルの一回の投稿にうん百万の値がついている。さらにその上のレベルになるとケンダル・ジェンナー、カーラ・デルヴィーニュ、ジジ・ハデッドの3者には最高3700万円の価値がつくという。それはこれらのトップモデルの影響力、そしてInstagramなどのSNSのもたらす伝達力がそれほどまでに大きくなっていることを示している。
そして、大手モデル事務所は”モデルとしての出演料と別にSNSでの投稿に対してフィーを要求している”ことを明かしており、ブランドはこうした投稿に対する影響を評価し、フィーを払っていることが明らかになった。
これからはInstgramerの時代だ
この記事では、世界のYouTuberがいかに大きな影響力を持ち、さらにはどれだけの額を稼いでいるかを扱った。その金額は1位ともなれば14億円にも上り、一流のアスリートと遜色ないほどである。ただ、この勢いはYouTubeのみに留まることはないだろう。
事実、Instgram上で人気を集める素人のSNS上のモデルは存在しつつあり、ブランドから高い給料をもらいその服を着てInstagramに投稿していることも明らかになっている。
今後はYouTuberならぬInstagramerの時代になってくるのではないだろうか。子供たちが注目するYouTuberよりも10代、20代それ以上からの注目を集めるInstgram上の人気者のほうが経済的に力を持っていると言える。YouTuberを超える素人が出てくる日はそう遠くないだろう。