日本企業にとって魅力的な市場が東南アジアだ。
今後大きな市場になることが確実視されている東南アジア企業で成功する秘訣とは。
日本企業にとって海外進出は必要不可欠
日本企業の海外進出は今や至上命題と言っていいだろう。人口の減少に伴い、自国の市場は縮小するのは確実であるから、その中で企業がどこで利益を得るかというと、海外市場になることは言うまでもない。そこで注目されているのはインドネシアである。世界第4位の人口を有し、2050年には世界で4番目のGDPになることが予想されている。日本より遥かに大きな市場になることが約束されているのである。
そこで、インドネシアで成功するための秘訣を河越信太朗氏が語っている。河越氏は大学を卒業する直前の2015年にジャカルタへ移住し、インドネシア人パートナー2人とともにお土産お菓子屋さんを起業している。『大切な人にプレゼントしたくなるようなインドネシア発のプレミアムなスイーツを作る』がコンセプトになっているという。
インドネシア市場ははたして
インドネシアには日本人が2万人以上も住んでいるという。では、日本企業はどんな企業が進出しているのだろうか。インドネシアで存在感があるのはやはり自動車などの製造業であるという。メイドインジャパンの信用というのは強く、東南アジアでも重宝されている。また、IT企業も近年は増えているのだという。
しかし、ITの分野は起業が多く、エンジニアが足りていない状況にあるのだという。現地での人材の確保には日系企業は非常に苦しんでいる。
競争は厳しいものの、飲食店のチェーン店がインドネシアに進出するケースも多いという。
インドネシア進出のキーはパートナー選び
次に、インドネシアでの成功に重要な要素を河越氏が語っている。
それは、インドネシアでのパートナー選びにあるという。それは、インドネシアの人脈を非常に重視するという文化に理由がある。
インドネシアではあらゆる契約の際に、どんなつながりがあり誰と付き合いがあるかによって取引のしやすさや金額すら変わってくる。そういった面もあってインドネシアでコネクションを持つパートナーがいることによって様々なことが容易になる。ここで苦労する日本企業は少なくないという。
やはり強いメイドインジャパンブランド
インドネシアでもやはりメイドインジャパンブランドは非常に大きな信頼を得ているという。そもそも、日本で作られたものに大きな信頼があり、日本から持ち込まれた製品は非常に人気になるのだという。そして、近年日本企業がインドネシアに進出し、製造拠点をインドネシアに持ったことで日本で人気になっていることや日本企業監修の下で作られた製品の信頼が大きい。
未だに信仰の強い日本ブランドではあるものの、インドネシアの風土などもあって全てがそう簡単にうまくいくわけではない。とはいえ、日本以上の市場に成長するインドネシアにおいていかにシェアを獲得できるかは大きな要素であろう。