圧倒的な生体認証が日本のFinTechを支える


日本ではまだFinTechは遅れているように見える。
しかし、日本から世界に誇れるFinTechを支える技術がLiquidの生態認証だ。

高速認証を可能にしたLiquidの仕組み

FinTechはまだ我々にとって実用レベルでは確認できていないものの、その技術は進化を遂げている。それが、生体認証・空間認識等の画像解析を手掛けるLiquidである。

Liquidの技術では、通常銀行のATMで使われている静脈認証と比較し、圧倒的に正確で高速な認証が可能になる。AIを使って今までより正確で速いシステムを構築している。

Liquidが他の認証よりも優れる理由

株式会社Liquidは指紋のみで個人認証を可能とする生体認証技術『Liquid Engine』を開発しており、その認証時間は0.05 秒、誤認リスクは1兆分の1という高性能認証技術ですでに特許を取得している。既に指紋のみでカードいらずで決済が行える『Liquid Pay』はイオン銀行などと連携し、指紋のみでATM利用を実用化している。

では、この技術はなぜ指紋、手のひら、静脈、虹彩など従来の生体認証に比べ優れているのだろうか。
従来の認証システムは登録されてあるデータを”全て”検索して、最もスコアの高いものを選び出す仕組みとなっている。しかし、それに対してLiquidの技術はAIを用いて、似たような特徴点を持つ指紋を集め、それらをグループ化し、認証の際にはそのグループ内で検索することでスピードを速めている。

指紋の特徴点というのは指紋が分岐したり、線が終わっている点などを指す。Liquidではこの特徴点を結んでできた三角形や四角形の角度、長さ、面積などの情報を管理している。
つまり、指紋の画像ではなく、特徴点を結んだ三角形や四角形の情報をデータベースで管理する。この方法により情報量を少なくすることが可能だ。

LiquidはFinTechを支える技術

実用例としては、海水浴場で手のひらだけで会計が済む。このことによって財布やスマートフォンすら持つことなく決済ができるようになった。その海水浴場では、指紋読み取り装置に指をおいて指紋を読み取り、自分の携帯番号を登録することで利用が可能。代金は後日まとめて携帯電話に振り込み案内が来る。

他にもサンシャインシティ・プリンスホテルのロビーでは指紋だけでチェックインが可能になる。買い物や宿泊など手ぶらで観光が可能だ。
このように様々な場ですでに利用が進んでいる。Liquidの技術はFinTechに欠かせないものになるだろう。