イギリス初のアプリ銀行。
Atom BankはFinTechの先駆けとなれるのだろうか。
Atom Bankが1億ポンドを調達か
2016年9月19日(現地時間)、Sky Newsによりイギリスで初めてのアプリ銀行を手がけるフィンテックスタートアップ『Atom Bank』が最新のラウンドで1億ポンド(約130億円)の資金調達を実施する計画であることが報じられた。
Atom Bankは欧州の顧客に向けてさらなる事業拡大をする考えとなっている。
イギリスはすでに金融大国としてFinTechの大本命とも言われているが、Atom Bankはその中でもアプリ銀行を展開する。Atom Bankは通常のブラウザを介したインターネット銀行すら可能性は低く、スマートフォンおよびタブレットのアプリ上で銀行機能を提供する。
Atom Bankで変わる銀行
今回の資金調達によってAtom Bankの資金調達額は累計約310億円となる見込みになっている。
Atom Bankでのログインでは、IDやパスワードすら不要で静脈認証や指紋認証などの生体認証のみにより可能になるとされている。また、あらゆる部分のIT化によってコストを抑えることで貸出金利は低く、預金金利は高くすることができるようになるという。
FinTechの大本命は銀行業
この記事でも述べているが、金融業界において大きな市場を持つのは銀行業と保険業である。決済はこれから拡大する可能性は非常に高いといえ、現状での市場規模はそこまで大きくない。当然ながら、銀行という大きな市場を奪うことができなければ金融業としてFinTechが大きな勢力になることはない。その中でAtomBankは新興銀行として非常に大きな期待を背負っている。
新たな銀行の登場で、FinTechはより進む可能性があるだろう。非常に期待が持てそうだ。