マーケットが分かる!セカンドウェイブ・サードウェイブとは


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セカンドペンギン、サードペンギンという言葉があります。
それをビジネスの言葉に置き直すと、セカンドウェイブサードウェイブとなります。

ファーストウェイブとは

まずは、ファーストウェイブという概念についてご紹介しましょう。その名前からなんとなく想像がつくように、ファーストウェイブとはファーストペンギンを指しています。主に誰もがまだ成し遂げていない未知の分野に飛び込み開拓する人間や企業を指します。

業界全体としての考え方としては、ファーストウェイブのことを新しいサービス・概念の登場という意味合いと解釈していいでしょう。見たことないような今までの何にも分類されない新たなサービス・プロダクトの登場です。
新しいものを生み出すのがファーストウェイブです。

セカンドウェイブとは

次に、セカンドウェイブとはそれを改良する者を指します。セカンドという名前の通り、2番目の波です。ファーストウェイブの後にくる波だと考えましょう。

そのサービスやモノや概念を一般の形に標準化をします。誰でも使える、楽しめる形にするということですね。ファーストウェイブの段階では多くの製品やサービスというのはそのものに詳しい人間にとっては魅力的ですが、そのままではそうでない人間については何なのかわけが分からないし使うことができません。そうした人にも使いやすいような形に変えます。
まだまだ広まりきっていないものを改良するのがセカンドウェイブです。

サードウェイブとは

サードウェイブとは、新たな形・価値を提案する者を指します。セカンドウェイブで改良、大衆化を図った次に来るのはその製品をより突き詰めたり一歩変わった魅力を生み出すことです。

すでに広まっている。そして改良もなされていて使いやすくなっている。みんな知っている。そのようなものに新しい考え方を生み出すことです。多様性や個性の追求なんて言われたりします。ちこだわりやょっとしたひねりがここにおいては必要になります。
広まりきったものを追究して多様化するのがサードウェイブです。

ファースト、セカンド、サードウェイブを考える

コーヒーを例にとってみましょう。

コーヒー豆はエチオピアが起源と言われ、その当時はその豆を眠気覚ましとして食べていました。それが、豆を煮て食べるようになり、その煮汁を飲むようになり、豆を挽いてコーヒーの形に…という風に一部の人々の中で飲まれるようになりました。そのときはイスラーム世界でしか飲まれていなかったようです。
これがファーストウェイブ

このコーヒーは焙煎の技術により爆発的に流行します。あまりの人気に大きな規制がなされ、売買をしたものは処罰される時代もあったほど。ヨーロッパに広まると嗜好品としてながら様々な人々に愛されるようになります。コーヒーはこうして標準化されました。
これがセカンドウェイブ

コーヒーに熱狂した人々はもっと美味しいコーヒーの作り方はないかと頭を働かせます。ドリップの方法に思考を張り巡らし、技術は進歩していきます。また、豆の種類の改良によって様々なの味方好みに応じて自分にとっての最高のコーヒーをセレクトできるようになりました。商品のさらなる追究に多様化が起こるのです。
これがサードウェイブ

ウェイブから分かる世の中のマーケット

上記のように、ファーストウェイブで生まれ、セカンドウェイブで改良され広まり、サードウェイブで追究し多様化する。という流れがあります。この流れはどんなジャンルについても起こると言われており、近年で言うとスマートフォンを考えると分かりやすいでしょう。スマートフォンが生まれた当初はiPhoneならばiPodに電話機能をつけたものでした。Apple製品が好きな人ならば購入するもののその段階ではそれをケータイ電話(つまりガラケー)の代わりに使うという考え方はありませんでした。タッチパネルにボタンが存在しないのに文字入力を行うなど今までのあり方と大きく違い受け入れられるものではなかったからです。
そこから、もっと使いやすいように様々なアプリケーションが生まれるなど改良が起こったことにより機能が幅広くなってきました。そんなセカンドウェイブを経てサードウェイブとして様々なアンドロイドやブラックベリーなどのスマートフォンが生まれました。これがスマートフォンの市場の流れです。

例えばスマートフォンについてもまだサードウェイブはきていないのかもしれません。多くの大衆を魅了するiPhoneがイマノスマートフォンにおける規格といっていいでしょう。それは多くのコンピューターがマイクロソフトの開発したwindows機であったように。それからMacが生まれました。そんな存在がスマートフォンにも出てくるのかもしれません。そんなマーケットの波を知っていればこれからずっと世の中が見えてくるでしょう。