最高のポジション、セカンドペンギンになろう


真っ先に飛び込むペンギンと氷の上に居続けるペンギンは非常に対照的な存在です。
人は必ず何かにしがみつきたがります。それがもしも解けゆく氷ででもです。

セカンドペンギンという選択肢

http://kigyo-ka.com/00013/

ファーストペンギンに関する記事はこちらから。世の中を切り拓くのはいつもファーストペンギン、誰もがやったことのないことを真っ先に実行する者です。とはいえ、ファーストペンギンには大きなリスクや苦労が伴うのはもちろん、その飛び込んだ先には何もない可能性すらあります。

そこで提案したい1つの方法は、セカンドペンギンになるということ。
ファーストペンギンが飛び込むときには、基本的にリスクや予測のできない事態があることでしょう。シャチがもしかしたらすぐそこにいるかもしれません。それでは飛び込んだはいいもののすぐに食べられてしまう。しかし、シャチがいるかどうかはファーストペンギンが飛び込むのを見れば分かります。

そうです。ファーストペンギンがそこで元気に泳ぎ回っているということは、シャチはいないということだからです。
シャチがいないという最低限のリスクを回避した状況で、海へと飛び込んでいくのがセカンドペンギンです。
ファーストペンギンだと早すぎて危険すぎる…でも、後から飛び込んでも意味はない…
その中間に位置するのがセカンドペンギン、サードペンギンにあたる立ち位置です。ファーストペンギンを見ることによって1つの目安が立ち、その上でしっかり利益を得ることのできるポジションがセカンドそしてサードペンギンなのです。

世の中で成功しているのはファーストペンギンだけではない

多くの人は、”ファーストペンギンこそが大成功を収めている”という風に考えますが必ずしもそうではありません。むしろそうでないケースの方が多いと言っていいくらいでしょう。真っ先にそのことを始めた者が常にトップに立つのではないということは歴史上の偉大な先人たちが証明しています。

トヨタ自動車は今や世界で最大のシェアを誇る自動車メーカーですが、もともとは機織り機の会社でした。それが自動車業界に参入したのです。当然ながら最初に自動車を作ったわけでもなんでもありません。ガソリン社を世界で初めて販売したのは今ではダイムラー社にあたるダイムラー氏ですが、ダイムラー社は世界で13番目のシェアです。ファーストペンギンなのにもかかわらず。

歴史の新しいITの世界でも同じことが言えます。Googleは検索エンジンを世界で初めて開発したわけではありません。Googleが1998年に検索エンジンをリリースしたころにはすでに2年以上前にはYahoo!JAPANがサービスを開始していました。Facebookもまた世界初のソーシャルネットワークではありません。ザッカーバーグがFacebookをハーバード大学でリリースした頃には様々な大学で独自のネットワークが存在していました。

このように、世界初のサービスがトップシェアを維持し続けることは非常に可能性の低いことだと言えます。先に走ることはもちろん有利ではありますがそれが成功の最大の理由にはなりません。ということは、わざわざファーストペンギンでなくともそうしたシェアをとれる可能性は十分にあるということです。とはいえ、今さら検索エンジンを開発しても難しいでしょうから市場が固まる前に飛び込まなくては意味がありません。

リスクとリターンのバランスを考える

何もファーストペンギンになれという極端な話はしていません。ただし、セカンドやサードになれなくては意味はありません。氷の上に突っ立っていても氷が解け、おぼれてしまうのです。ぼーっとしている間にリスクをとらないリスクが迫ってきます。

このセカンドペンギン、サードペンギンをビジネスの言葉に直しますと、
セカンドウェイブそしてサードウェイブにあたります

そんなセカンドウェイブ、サードウェイブに関する続きはこちらから
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