スカイマーク再生支援、ANAが出資へ


なんだかんだの復活ですね。
銀行やインフラは甘い…

ANAがスカイマークに出資

 民事再生手続き中のスカイマークに対し、全日本空輸の親会社ANAホールディングスが出資を含む支援を行うことが、18日までに固まった。関係者によると、金融機関を含むANA側の出資比率を合計50%未満に抑え、雇用を確保するなど、スカイマークが求めていた条件をANAが受け入れた。来週にも最終的に合意する見通しだ。

 スカイマークは大幅な債務超過に陥り、現在の株式を無効にする100%減資が不可避の情勢。ANAは新たな資本注入後の出資比率を20%未満としながら、取引先の銀行などと合わせて8割程度を握る意向だった。しかし、事実上ANAの傘下に入ることにスカイマークが反発。同社を金融面で支援する投資ファンド「インテグラル」(東京)が過半数を確保することで折り合った。再生後、株式の再上場を目指すことでも一致した。 

出典 http://jp.wsj.com/

このような状況になっている時点でほぼほぼANAの傘下に違いないと思うんですが…
これだけわがままを言う余裕があるようです。インフラ企業は東電もそうですが、非常に安定しています。

結局なんとかなってしまうのが日本のいいところであり悪いところ

仮にスカイマークが倒産したら、
それにより職を失う人の数はとんでもないところに上るわけですから、
このような事態になったのは幸いと言っていいかも知れません。

りそな銀行のときもそうですが、
日本では潰れたらやばい企業はしっかりなんとかします。

ただし、それはいいところであり、悪いところ。
しかしながらそれが原因で経営体質というのは腐りきっています。
『どうせ潰れないだろ』これが経営陣の本音でしょう。インフラ企業は寡占状態にあるためか、利益追求のための努力が薄いです。それでも国営化から民営化によってだいぶ変わっているのは事実ですが…
さらなる競争をあおる仕組みがあるとまた変わってきそうです。

なんだかいろいろと茶番劇

経営状況の急激な悪化というやむを得ない事情があったにせよ、大型旅客機の運用実績がなく、国際線の運航実績もほとんどない状況で、いきなりエアバスA380を6機発注して成田国際空港発着の欧米路線を運航しようという同社の計画に、そもそも無理があったのではという意見も各方面から出ています。

出典 http://blog.livedoor.jp/ske380_800/

そもそもここまでの倒産騒動になったきかっけがエアバスA380の発注のキャンセルなわけですが、
国際線の運行実績も乏しいのに6機発注するなど、計画に対して無理があります。
その上、業績の悪化で代金を払えないのですから、経営陣はまるで素人なのかと疑うレベル。

スカイマークの再建に真っ先に乗り出したインテグラルですが、
代表の佐山氏の発言については、
『ああいうことを言う人間が一番胡散臭い』
と批判の的に。

真面目にやってる企業からしたら許せないレベル

この一連の騒動は、
真面目に業績をしっかりと保ちながら経営をしている企業からしたら許せないでしょう。

これだけわけの分からないことをしていても結局なんだかんだ元通りになってしまうのですから。
キャッシュフローが回らなくなることに気をかけ、常に慎重に考えながらやっている企業がバカらしく見えてきます。