LINE元CEOが語る成長の法則


成長するためには?
その1つの答えをLINE元CEOの森川亮氏が語る。

LINE元CEO森川亮

日本テレビ、ソニーを経て、ハンゲーム・ジャパン(後のLINE株式会社)入社。
2007年10月から2015年3月までLINE株式会社の代表取締役社長を務める。

現在はC CHannel株式会社を立ち上げ、代表取締役を務める。

常に不安は存在するのが仕事

「予算が少ないから、結果を出すことができない」

このような言い訳をする人間は結局のところ、予算があっても他の言い訳を考えどんな状況でも結果を出すことはできないと言う。
ヒト・モノ・カネの最高のリソースが揃っていて、最高の状況で結果が出せるのは当たり前である。ただし、どんな大企業でもそのような状況は実現しない。競合がいるかもしれないし結果というのは常識を遥かに越えたものを求められているかもしれない。仕事というのは常にマイナスの部分を抱えた上でやるものである。

大切なのはいかにその中で知恵を絞って結果を出すか。その試行錯誤の中でこそ能力は身に付くという。

大企業とベンチャーは全く違う

LINE元CEOの森川氏がそう実感したのはハンゲーム・ジャパン株式会社に入社したときだと言う。
日本テレビにいた頃はプレスリリースを出すだけで多くのメディアが取り上げてくれた。それがそのときはどこも相手にしてくれない。もちろん広告を出すほどのお金もない。そんな状況だったという。

そこで彼が行ったのは、お金を使わずにメディアに取り上げられる方法
大企業である日本テレビにいたときの何倍もの手間をかけた上で、どうやってメディアに取り上げてもらうかということを学んだ。そうした工夫は恵まれている大企業では得られないものだという。

恵まれない状況での努力が役に立つ

そうしたメディアに注目されるための努力はサービス自体がユーザーから注目されることにつながります。
こうした恵まれない状況からの努力は結果としてそれ以上の身を結ぶのです。大企業にいてはそうした工夫をすることもなく、恵まれているがゆえにその質は中途半端なもので満足する可能性は大きい。

経済的に恵まれてないがゆえに、メジャーリーガーになるために死に物狂いで野球に取り組む中南米の選手たちが活躍するように、恵まれないがゆえに果てしない努力をする人間の方が成長するのではないだろうか。
大企業が悪くて、ベンチャー企業が良いというような問題ではないものの、恵まれていない状況で努力を重ねる人間の方が圧倒的に成長することは間違いないだろう。

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