環境は人を映す鏡である


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環境に文句を言う人間はいつの時代も尽きません。
学校、職場、人間関係…
そんな自分の環境ですが、それは実は自分を映す鏡なのです。

現状に文句を言う人間の心理

大学生なんかだとよくいるんですが、『周りはバカばっかりしかいない。こんな環境じゃ自分はダメになってしまう。』という言葉。こういった発言には違和感を感じます。別に、『自分の周囲の人間を悪く言うのはよくないよ』とかそんなことを言いたいのではなくて、私がそういった言葉を聞くたびに、『それ多分あなたもその周りの人間と同じようにそう思われていますよ?』ということです。
自分の環境に文句を言う人というのは、自分も同様にしてそう思われているのだと言うことを知るべきです。環境の中で特別な人というのはそういません。『酷い環境の中でものすごい頑張っていてでも報われない人』ってそんなにいますか?いたとしてもかなりに少ないでしょう。その人がその環境にいるというのはあくまでそのレベルという話です。

要するに、環境に文句を言う人の本当の問題は別に環境にないよってことです。もしも、あなたがその環境にいるべきではないほど優秀だったとしても、人間は環境と同化します。そういったことを言っている間にどんどんとそのバカなやつらと同化していると考えるのが妥当でしょう。『俺は周りとは違いのに』っていうのはただの思い込みです。

”自分の環境に文句を言う人”というのの心理は、『きっと今の自分がダメなのは環境のせいだ』というただの希望的観測、思い込みです。仮に自分のいっている大学のレベルが低く、みんなろくに勉強していなかったとしましょう。じゃあレベルの高い大学にいったからそうかというと違うし、そもそも本当に自分の望むくらいみんな勉強している大学にいったらそのときはまた、『こんな勉強ばっかで充実していない大学は嫌だ』とか言い出すわけです。もう意味がないですね。

人にはそれ相応の環境がある

これを職場の話に置き換えると分かりやすくて、『上司は全く教えてくれないし雑用ばっかやらせる…』とか言って会社を辞めるゆとり君は最近非常に多いわけですが(とはいっても今は辞める人間が増えただけの話で、昔からこういった不満はあったでしょう)、それははたしてなぜなのか考えてみるとスッキリするはずです。
なんで上司はそういったぶっきらぼうで思いやりのないやり方をするんでしょうか。もっと丁寧に教えて仕事をできるようになってもらったほうが会社としても都合がいいはずです。その理由の1つは、『自分も教えてもらえなかったから(だからそれを強要したいという感情)』が非常に多く見受けられることですが、
そもそもどこかしらの会社のスタートがあったり、その始まりがあるはずです。その始まりではなぜ部下にしっかりと仕事を教えて働きやすくすることをしなかったのでしょうか。

これは簡単な話ですが、”分かりやすく教えるほどの頭がないだけ”なんです。要するにバカだからやり方を教えること説明することができない。それに対して、『俺も教わってないからそれが正しい』とかいうもっともな理由がくっついてきます。常にそういったことが連鎖しているのが会社という組織です。

この話には解決の方法があるんですが、それは”しっかりと効率よく教育を行ってオペレーションができている優秀な会社”に入るということ。そういう会社を就活時に見抜いてそこに入ればいいんです。
え、そういう会社に入りたかったけど落ちてしまってここに行き着いたって?
それは単純な話です。そういった文句を言う人間は、その無能な上司と同じレベルなだけです。きっと文句を言う彼も上司になった際には同じように無能な上司になるでしょう。そういった無能の連鎖が行われているだけです。だからこそ、人が環境に文句を言っても『自分がその環境にいるにはそれ相応の能力しかないからだ』というだけの話で結論ができます。

本当に環境を変えたいなら変えればいい

もしも、それでも『こんな環境が嫌だ。もっと優秀な人間がいて有意義なところで過ごしたい』というのなら環境を変える努力をすればいいと思います。きっとあなたが望むものに近い環境はあるでしょう(もちろん、頭の中で考えるほどの理想の環境はどこにもないでしょうが…)。そんな環境、人間の中にいたいのならそれ相応の努力が必要です。そんなことをするのは嫌だと言うのならばその環境はあなたにとってそれなりに妥当なものだし、それ相応の環境にそれ相応の人間がいるだけにしか過ぎません。

人間が成長するために、環境を変えるという選択自体は実はこれ以上いい方法はありません。人間はよくも悪くも環境に適応しますから、環境を変えることでそこに馴染もうとします。優秀な人間の環境に身をおけば必死にその環境に馴染もうとするので結果として優秀な人間に自分もなれます。
自分の環境は鏡であるという言葉は非常に残酷ではありますが、環境を変えることで自分が変わっていくというのも1つの正解です。ただ、環境を変えるというのはそれだけの労力が要りますし、それだけの覚悟と決意が必要であることは変わりないでしょう。だからこそ、多くの愚かで怠惰な人間たちは自分の環境に文句を言いながらそこから動かないのです。