今になって『YouTube Music』登場の狙いとははたして


競争が激化する音楽ストリーミングサービス。
すでにLINE、Apple、Google、AWAなど多くの事業者が存在するがさらに今回YouTubeが増えた。他の事業者からかなり遅れての参入になるYouTubeではあるがはたしてどういった狙いがあるのだろうか。

『YouTube Music』をリリース

 米Google傘下のYouTubeは11月12日(現地時間)、音楽専用の無料アプリ「YouTube Music」を米国のAppleのApp StoreとGoogle Playで公開したと発表した。日本を含む米国外でのリリースについては発表されていない。

出典 http://www.itmedia.co.jp/

YouTubeが『YouTube Music』をリリースした。まだ米国以外ではリリースされておらず、日本でも未だリリースの予定は発表されていないが、今後全世界で利用されることが想定される。LINE MUSIC、Apple、Google、AWAなど数多くの事業者が参入しており競争は激化しているが、YouTubeも遅れてこのジャンルに参入することになる。

『YouTube Music』は『Google Play Music』とどう違うのか

Googleの傘下であるYouTubeが発表した『YouTube Music』は親会社である『Google Play Music』と被るようにも思える。実際、サービスが似通っている部分はあるのであるが、動画付きであるという点がある。従来の音楽ストリーミングサービスの持つプレイリストの作成などはできず、現在視聴している動画と関連性の高い動画が流れ続けるような形になっている点はYouTubeの仕様をそのまま受け継いでいる。

それらの流れ続ける動画を1つの”ステーション”と呼ぶ。ユーザーの視聴履歴を反映したステーションが複数”My Station”に表示されるようになっており、趣味やそのときの気分に応じてステーションを選ぶことで適切な音楽が配信されるようになっている。

『YouTube Music』は『YouTube Red』とのシナジーが狙いか

その他、『YouTube Red』(YouTubeが広告なしで視聴できる有料のサービス)のユーザーであれば『YouTube Music』をBGMとして別のアプリを使用することができるなど今回の『YouTube Music』は先日発表された『YouTube Red』の補助として働くのではないだろうか。そういった機能をトータルで提供して快適にカスタマイズする機能を『YouTube Red』として売り出す狙いがあるように思える。

http://kigyo-ka.com/00231/

amazonが提供するサービスである『プライム・ビデオ』はamazonの有料会員であるamazonプライムがより快適になるようなサービスである。このような様々な形により一定の金額を払い続ける有料会員へのサービスを手厚くする仕組みは特に無料での競合が多いサービスについては近年増えている。YouTubeも同様に、タダで動画を視聴することは可能ではあるが、その快適さを有料で提供する形となる。