南場智子が5年間かけて口説き落とした男のマネジメント術


DeNA創業者である南場智子氏が5年をかけ口説き落とした男がいる。
そんな男のマネジメント術というのははたしてどんなものなのだろうか。

DeNA南場智子が5年間かけて口説き落とした男

DeNAの創業者である南場智子氏を知らない者はいないだろう。そんな南場氏が5年間をかけて外資系投資会社から引き抜いた人材がいる。それがSHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田裕二氏である。そんな彼はいったいどんな人物なのだろうか。

まず、SHOWROOM株式会社はDeNAの子会社であるのだが、その事業内容は、ライブ動画サービスである。従来はアイドルやアーティストのライブ動画が見れるサービスであったが、現在では横浜DeNAベイスターズのキャンプ動画を生放送するなど、親会社であるDeNAとのシナジーも伺える内容になってきている。今後様々な動画コンテンツを扱うのではないだろうか。

SHOWROOM代表のマネジメント術

髪の毛は明るく一見大学生のような風貌の前田氏であるが、若干30名弱の人材をまとめる社長である。南場氏が5年間口説き続け引き抜いた人材のそのマネジメント術が語られている
そのマネジメント術ははたしてどんなものであるのだろうか。

彼の語るマネジメント術はアイドルの育成でも社員の教育でも同じなのだという。学生時代の塾講師時代から投資銀行時代までの経験から編み出されたその方法は、人間にはモチベーションの源泉があり、本人でも言語化できていないそれを共に見極めて、目標を共有し、二人三脚で努力を行うことでなされるという。

ゴールや価値観を明確にする

まず大事なのは一貫して相手の立場に立つことです。今の仕事に対して何を感じていて、何に苦しんでいるのか。はたまたやり甲斐はあるのか、将来設計はどのようになってるのだろうかというようなことを本人と同じかもしくはそれ以上に徹底的に深く考えることで適切な課題をそこに対して課していくという。これを前田氏は『相手の論理』と表現している。

そして、何を手に入れたいのか見極め、それに対して手に入れるためにはどうすればいいのかを教えてあげる。『相手の論理』がないままそれをしてしまうと相手と自分の間に認識のギャップが生まれてしまう。『相手の論理』に立った上でそれを実行し、導くのがマネジメントなのであろう。

コンパスを持って航海に出る

前田氏はこれをコンパスと航海に例えている。時に、社員は自分にとって何が必要なのかということを分からずに右往左往してしまうこともあるという。だからこそ、明確なゴールを定めその方法を考えるというゴールとそれにたどり着くのに必要な設備を用意することが大事であるという。

このマネジメント術は基本に立ち返ってみれば実にシンプルで当たり前の話である。超一流の企業であってもそのマネジメント術は奇をてらうのではなく基本的なゴールの設定とそれに対する道筋をなぞるというものであった。そうしたシンプルなことができるかどうかが大事なのであろう。