運動部未経験の男は仕事ができないのか


あるツイートが話題になった。
運動部未経験だと仕事はできないというような発言ははたして真理なのであろうか。

『運動部未経験の男は使い物にならない』

本日、ツイッター上であるツイートが話題になった。

「俺の観測範囲では運動部に所属していた時期が全然無いような男はかなりの確率で使い物にならないから、俺が選んでいいなら全くやってなかった奴は他によほど良いところでもない限りは採用しないかなぁ」

運動部に所属した時期のない男性は使い物にならないというのが論旨であるが、これを巡って議論が繰り広げられていた。たしかに優秀なビジネスマンには学生時代スポーツでも優秀な成績を残した者は多く、大学の野球部やアメフト部の就職先が驚くほど一流企業で埋め尽くされているのは有名な話である。

そのことで運動部経験が将来的な利益につながるであろうことは頷けることであろう。ただ、運動部を経験していないことがそこまでのハンデになるかというとそれははなはだ疑問である。

運動部未経験は礼儀がなっていない?

その要因に挙げられるのは、運動部の経験による上下関係や礼儀の面での学習である。部活としてある程度規律のある中で行動をしている運動部はそういった点では会社に入ってもその会社の規律に合わせる事ができるだろう。逆に運動部に入らなければそういった経験を積むことはそうそうない。

たしかに、運動部を経験していないとそういった面でのギャップが入社後に存在する可能性もあり、その部分では運動部未経験は不安であることは言えるだろう。ただ、それが明確に”採らない”とまで言えるほどかというとそれは懐疑的にならざるを得ない。

『男なら普通にやること』をやらずに育った?

当該のツイートの主は、”運動部で何が育まれるかは分からない”としながらも運動部に入ってこなかったことは少数派であり、そのことがまずい要因なのであるという。
たしかに、運動部に入らないということは少数派である。それは間違いない。ただ、その少数派であることがどれだけマイナス要因なのかというと複雑な話になってくる。

”運動部に入らないとか男じゃない”と言うのであればそれは訳の分からない話であるし、礼儀などは運動部に入っても身に付いていない人間もいるし運動部に入らなくても身に付いている人間はいる。

運動部未経験批判は古い時代の産物か

今回の一件は、やや古い時代の産物であるように思える。会社内でそこまで礼儀について体育会レベルで要求されるのであればそれはある一定の業種を除いては古臭いと言わざるを得ないし、体育会を積極的に採用する企業もそれはそれで体質上、根性などの部分を多く要求されるような非効率的な面が感じられるようでもある。

運動部に代表される理不尽な昭和の匂いがせめて企業からは消えてくれることを祈るばかりだ。