正直、世界的に見たら日本人は別にいらない3つの理由


グローバル化という言葉が囁かれ始めて10年ほど経ったでしょうか。
それは全ての人にとってプラスになる魔法の言葉ではありません。

グローバル化のもたらす影響

グローバル化とはその通り、世界中の距離、障壁がなくなることですが、
それによって国家という概念も変わり、ある人にとっては利益がある人にとっては損出が訪れることでしょう。

先に言っておくと、日本という国はグローバル化が遅いです。
それは単純に単一民族国家であり、島国であり、世界で唯一の日本語という言語を操っているから。
そういう意味で言うと良くも悪くもその恩恵を受けるのも遅いのは事実です。

垣根がなくなるということはその権利もなくなるということ

日本がこれほどまでに治安がいい理由はなんでしょうか?
もちろん様々な理由はあるでしょうが、大きなものとして挙げられるのは、単一民族国家であり、世界で唯一日本語を操る国民だからです。いい意味でも悪い意味でも日本は言語により閉鎖されています。

その閉鎖されているということは、外からの移民に仕事を奪われることもないし、競争も少なくそれだけ日本全体を顧みる余裕があります。それに対してアメリカなんかはどんどん人が来るわけですからバチバチやっていないと仕事を奪われるかもしれない。それが現にスラム害をを構成しているわけですから頷ける話です。『同じアメリカ人で仲良くしよう』などとはならずアメリカ人でも争いが起きやすいです。
ところが、日本ではそうしたことは非常に少ないわけです。それはある程度一定の仕事であったり富が保たれているからです。その点においては、政治的な戦略もかなり功を奏しているわけです。

もしも日本の公用語が英語だったら

もしも日本の公用語が英語だったらどうなるでしょうか。非常に多くの仕事が海外へアウトソーシングされることでしょう。その反面優秀な日本人が海外で活躍する舞台も増えるでしょう。(とはいえ、現状競争力という意味では日本は劣っています。)
建設現場やコンビニ、ファーストフード店、それぞれすでに外国人が働いているところもありますがそれらは海外からの人間に置き換えられます。また、プログラミングなどはすでにそうなっている部分もありますが海外に発注することになるでしょう。

日本人は労働者として見たら日本語によって優遇されています。日本語を喋れる人間は世界に1億3000万人とわずかな日本語を操る外国人しかいないのですから。
それが、英語だったとしたらそれらの点は全てなくなることでしょう。そのような形でどんどんと淘汰されていたはずです。

1、恵まれすぎている

ここからが、今回の本題です。
まずは日本人は恵まれすぎているということです。何を持って恵まれているとするかは非常に難しい点ではありますが、今回”小さな努力で得られるものが多い”ことを恵まれていると定義します。
そんな恵まれている日本人には、”海外へ進出する理由”が特にないのも事実です。

国全体として見たらそりゃあ世界的に進出することによって市場を広げることは至上命題ですが、実際働いている人間からすると60年やそこらで急激に落ち込むこともありません。ムリをして海外に手を広げなくとも少なくとも今働いている社員は十分に暮らすことが出来ます。わざわざ海外へ広げる必要はないのです。そこで大きな役割を果たすのが、かいがいでもなんでもどんどんと稼ぎまくるベンチャー企業なのですが、そうした一部のベンチャー企業を除いて企業は特に積極的ではないでしょう。

日本人は圧倒的に恵まれています。アジア人が最低賃金でもよく働くと称されるのはそこまで真面目だとかそういうわけでもなくて、働かなくては生きていけないからです。それだけの覚悟を持った人間のみが日本へ出稼ぎに来るということもあります。

2、日本人は競争力がない

何度も言ってきたことですが、日本人は競争力がありません。それは歴史や教育が影響していて、日本という国家で常に安定してきた日本人は(海外では三国志など中国の例を見れば分かるように何度も国家が変わっているのに日本はそれが全くありません)、競争力という点では劣ります。逆に自分の利益なしに会社や国のために働くということ、言われたことを着実にこなすことにおいては日本人ほど優秀な人間はいないでしょう。

ただ、それは今までの物事を”守る”ことにおいてはプラスかもしれませんが、”攻めて”新たな場所を見つけるのには向いていません。争いごとになると日本は弱いのです。なぜなら争いをしないほどに日本人は利口であるから。争いなんて利益にならないことはやめてある程度で妥協しようと考え、内部紛争が圧倒的になかったのは日本の優れた点です。こんな小さな列島国でアメリカに立ち向かったなんてことは奇跡と言えるでしょう。
ただし、個人での競争力はありません。

3、日本人は優秀でもなんでもない

30年前、間違いなく日本人はトップクラスでした。頭もよく教育においても非常に秀でていました。そもそも貧しすぎて教育どころではない国なんてめちゃくちゃバカなわけで、日本人なんて頭がよくてあこがれの的なわけです。
ただ、今はそんなことはありません。他の国はどんどん成長するのだから当たり前です。日本人が80の頭の良さから90まで成長する間に、東南アジア諸国は20から80まで成長してきています。

日本人からしたら、欧州なんかはあこがれもあって高く評価しているでしょうが、おそらくインドやマレーシア、イスラエルあたりについてはバカにしていることでしょう。ところがそんなアジア諸国がどんどん伸びてきています。彼らは安い賃金で海外においては(英語圏内においては)少なくとも英語を操るという点において日本人と同じレベルもしくはもっと上の働きをします。

『ゆうて日本人はすごいしまだまだ必要とされてるっしょー』とうぬぼれている間に、
アジアの国々が日本が世界で果たした仕事をどんどんとできるようになっています。
日本人は世界で必要とされているわけではないということを学ばなくてはいけません。