Instagram創業者、驚愕のシンデレラストーリー


InstagramがTwitterをアクティブユーザー数で抜いたことはよく知れた話だ。
そんなInstagramは実はアプリのリリースから驚異的なスピードでユーザー数を伸ばし、Facebookに買収された。Instagram創業者のシンデラレストーリーとは。

ITスタートアップによるアメリカンドリーム

リリースからわずか4ヶ月で買収されたMSQRDもそうであるが、利益の出ていない企業に対しても大きな評価をくだすシリコンバレーでは様々なアメリカンドリームが存在する。その最たる例がFacebookを創業したマーク・ザッカーバーグであろう。Facebookを設立してからまだ12年しか経っていないが、3.5兆円を超える資産を持っている。

現在ではアメリカには77社のユニコーン企業が存在し、2位の中国よりも60社以上多い。その多くがシリコンバレーに存在すると言われている。世界で最も多くのアメリカンドリームが存在するのがシリコンバレーだろう。

Instagramのアメリカンドリーム

数あるシリコンバレーのアメリカンドリームの中でも近年大きなインパクトを残したのがInstagramだ。2010年10月にリリースされたInstagramは2012年4月にFacebookに10億ドルで買収された。社員はわずか13人、売り上げはゼロの企業に対してそれだけの評価が下された驚きの出来事であった。

『Burbn』という位置情報の共有サービスとしてスタートを切ったがそれは全くウケず、数人のユーザーしか使っていない状況だったという。しかし、その中で写真の共有という用途でサービスが利用されていたことが分かり、創業者であるケビン・シストロム氏とマイク・クリーガー氏はわずか8週間で『Instagram』を作った。そして、その2ヶ月後には100万人のユーザーを獲得した。サービス開始から1年半後には3000万人というユーザー数はFacebookのペースをも上回る。

成功のカギは圧倒的なシンプルさ

InstagramやMSQRDの例に共通するのは、それぞれのサービスは驚異的にシンプルであるということだ。Instagramに至っては、機能が写真の加工と共有に特化されており、『何が面白いのか分からない』という批判は非常に多かったという。

写真共有アプリは数多く存在したが、Instagramはその中で最も使い勝手がよく、ユーザーに対して好まれた。創業者の2人はデザイナーであり、UI/UXというユーザーがいかにサービスを使うかという単純な機能だけではない部分に優れている。Snapchatもそうだ。今後はデザイン性がシリコンバレーで重宝されるかもしれない。