異色?はてなとソニー提携を発表


はてなとソニーが提携を行うことを発表した。
一見想像のつかない異色のタッグにはどういった狙いがあるのか。

はてなとソニーが提携を発表

株式会社はてなが2016年3月30日、ソーシャルブックマークサービス『はてなブックマーク』とソニー株式会社のニュースアプリ『ニューススイート』との連携を発表した。ニュースサービス分野で連携であり、はてなとソニーの『ニューススイート』は、新しいオンラインニュースコミュニティサービスの開発と、インフィード型ネイティブ広告商品の開発および販売を行う。

ソニーが提供する『ニューススイート』は、Android端末向けの無料ニュースアプリであり、Xperiaスマートフォンにプリインストールされており、現在インストール総数4300万となっている。日本やアメリカ、イギリスなどを中心に70か国で展開され、月間700万ユーザーが利用しているとのこと。

ハードという強み

アップルがニュースアプリに取り組んでいるのは有名な話である。iPhoneを製造するアップルは独自のニュースアプリをiPhone上にプリインストールすることができる。ダウンロードする手間がない分、ユーザーが利用する可能性は非常に高い。ハードを製造しているメーカーにとってすればそれだけアドバンテージがあることになるだろう。

ソニーもまたXperiaを製造している。そのソニーがニュースアプリに力を入れるのは自然な話だろう。ニュースアプリはじめとしたwebサービスのノウハウを取り入れるためにはてなと提携することになっており、そのリーチの中でユーザーコミュニティの醸成を行うという。

はてなの強みを『ニューススイート』に

はてなは『はてなブックマーク』や『はてなブログ』といったサービスを提供しており、はてなブランドのサービスの中でユーザーコミュニティが形成されている。ブログサービスの中では特にユーザーの定着が多く、アメブロやLINEブログなどのユーザーとは異なるリテラシーの高い層をユーザーに抱えており、拡散力が高い。ソニーのニュースアプリ『ニューススイート』もまたそうした層を狙っているのだろうか。

また、今回の連携に先駆けて『はてなブックマーク』『ニューススイート』の2つの媒体に同時に掲載できるインフィード型ネイティブ広告商品の共同開発を行うという。『はてなブックマーク』の強みである拡散力を生かした広告を『ニューススイート』にも発信することができる。