ついにスポーツの世界にもVRの流れがきそうだ。
スポーツ×VRのサカチャンが本日リリース。VRの力でよりスポーツとのコミュニケーションは進化しそうだ。
SkyBallが『サカチャン』を公開
スポーツメディア事業を展開するSkyBallは2016年5月11日、サッカー関連の動画メディア『サカチャン』を公開した。サカチャンではプロサッカー選手の練習風景などを動画で配信しており、プロスポーツクラブにおけるファンと選手との交流を目指している。
SkyBallの創業者である熊谷祐二氏はもともとiemoの共同代表を務めている。iemoと言えばサイバーエージェントのメディアプラットフォーム事業『Palette』の中核をなす企業である。また、代表の村田マリ氏がリモート経営をしていることでも話題である。
サカチャンの360°動画
サカチャンの主たるコンテンツとしては360°動画があり、Gear VRなどのスマートフォン対応のVRヘッドセットを使うと、まるで選手たちが練習しているフィールドに自分がいるかのような没入感を体験することができる仕組みになっている。今流行りのVR技術をスポーツコンテンツに採用した形だ。
例えばサッカー・中村俊輔選手のフリーキック練習風景動画は公開から48時間で20万人以上にリーチするなど、すでにファン層に反響を生んでいる。今後は他のJリーグクラブなどにアプローチし、更なるコンテンツ拡充を目指すという。
今後広がりを見せるVR
この『サカチャン』が興味深いのはVR技術をファンとプロスポーツクラブのコミュニケーションのツールとして捉えているということだ。VR技術によりスポーツ観戦がよりエキサイティングになったり、高度な体験ができるということはもはや約束された未来である。
そして、『サカチャン』では、ファンが『スポーツ選手のプレイはこんなにすごいのか!』ともっとスポーツ観戦にいきたくなったり、その選手について知れる媒体になっている。スポーツ観戦で言えば、一度観戦してみなければその魅力や臨場感は分からないとよく言うものであるが、それが家の中で実現されるようになるかもしれない。
360°動画というのはあくまで小さな第一歩でしかない。今後、まるで自分がその球場の中に立っているかのような体験ができるようになるかもしれないし(3Dで選手の動きや映像を捉えることができればリアルタイムでそれができるようになり、まるで試合の中1人そこに入り込んでいるような体験もできるかもしれない)、もはやリアル以上の体験がスポーツにおけるVR技術でできる可能性は高いだろう。