ブログ運営のノウハウを教えている人の中には、「ブログで稼ぎたいんだったら、とりあえず毎日更新しよう」という人がいます。
「毎日ブログ記事を書いていれば、アクセスが集まる」
「とりあえずは100記事書こうよ。話はそこからだよ」
僕はこんなセリフを聞くたびに「また、犠牲者が増える・・・」と思って仕方がありません。
いやいや、ブログを毎日書いたところで収入は増えないだろ。
逆に聞きたいのですが、どうして毎日ブログを書けば収入が増えるって言えるんですかね。はっきり言って意味がわかりません。
どんなに努力をしてもその方向性が間違っていたら、結果は絶対に出ないのです。
なぜ、「毎日ブログ記事を書け」を信じてしまうのか
ブログを運営する人には2種類の人がいます。
・ブログで自分の考えを発信するのが楽しい人
・ブログでお金を稼ぎたいと思っている人
です。
自称ブログコンサルタントの人たちが「毎日ブログを書け」って言っているのはブログで広告収入を得たいと思っている人たちがターゲットです。
そもそもブログを楽しんでいる人に毎日書けなんていう必要がないからですね。ブログを書くのが好きな人は勝手にどんどん更新していきます。
ブログで稼ぎたいと思っている初心者の場合、そもそも、ブログで収入を得るための全体像を理解していない可能性が高いです。
「毎日記事を書く」というのは、ブログへのアクセスを増やすための一つの手段でしかありません。
さらに、
広告収入=アクセス×成約率(クリック率)×商品単価
で決まりますから、アクセスを増やすのは収入を増やすための一つの要素でしかありません。
ですから、収入を増やしたいならブログを毎日書けというのはおかしい話なのです。
きちんとブログで稼ぐことの全体像を理解していれば、このような枝葉末節な情報に踊らされることはないはずです。
「毎日記事を書け」という言葉を信じてしまうのはそもそも知識が足りないからこそ、正しい情報と間違っている情報を判別できないのでしょう。
ブログ運営全般の知識については以下の記事を読めば理解できます。
「ブログ毎日更新主義」はただの精神論
「ブログを毎日書け」は、方法論でもノウハウでもなくて、ただの精神論です。
実際にこれを言われた人は、
「あ、そうか。自分に努力が足りないから結果が出ないのか。じゃあもっと記事を書けば結果が出るだろう」
と思い込んで、泥沼にはまっていきます。
この泥沼から早く抜け出さないと、「1年間毎日ブログを書き続けても数千円しか稼げませんでした」なんてことになりかねません。
「とりあえず100記事を頑張って書く!」とか「3ヶ月はとにかく毎日継続する!」といった言葉には、それを行う理由と背景が説明されてません。
もし、それが正しい方法論やノウハウであるならば、必ず正しい根拠と理由を説明できるはずです。
「とりあえず」とか「とにかく」という言葉が出てきた時点でそのやり方が正しいかどうか考えるべきでしょう。
毎日ブログ書くべき論を語る人は生存バイアスにかかっている
中には「私はブログを毎日書いたから成功したんだ。継続できない人に結果は訪れない。」とこんな風に語る人もいるでしょう。
しかし、「俺は苦労してきた。だから成功した」っていうのは多くの場合、生存バイアスがかかっている状態です。
生存バイアスとは、成功した人が成功した事例のみを基準にしたために、正しく状況を認識できていないことです。自分の苦労を正当化したいがために「苦労論」を語る場合のはまさにそうです。
「ブログを毎日書いたからこそ成功した」という人の裏側には、「ブログの更新を毎日、何年間も続けたけど結果が出なかった」という人たちがたくさんいるのです。
「半年間はほとんど稼げないつもりでやってください。休まずに毎日更新は必須です。」なんてアホですね。精神論に騙されてはいけません。
効率的なやり方であれば、1ヶ月で結果を出す人もいますし、間違った方法を選んだがために何年も結果が出ない人もいます。
もちろん、作業量をこなすことは大切です。量をこなせばこなすほど、データがたまるので、より効率的にブログ運営を行えるでしょう。
ですが、それは正しいやり方に則った上での「量をこなす」です。
間違っているやり方で量をこなしてもそれは本当に何の意味もないどころか、間違ったやり方から逃れられなくなり害でしかありません。
「〇〇円稼ぐ」というゴールから逆算していますか?
何事もそうですが、結果を出すためにはゴールから逆算することが最重要です。いわゆる逆算思考ですね。
たとえば、友人と待ち合わせをするとしたら、「〇〇時に△△でに集合する」というゴールから身支度する時間、家を出る時間、電車に乗る時間などを逆算しますよね。
目的地に時間内にたどり着くためには逆算しなければなりません。
ブログも一緒です。
たとえば、3ヶ月以内にブログで月収10万稼ぐという目標を立てたとしましょう。
そしたら、月収10万円に達するために必要なことを棚卸していきます。
たとえば、
・どんな商品を売って10万円稼ぐのか?
・10万円稼ぐにはいくつ販売する必要があるのか?
・その個数を売るにはどのくらいのアクセスが必要なのか?
・アクセスはどこから集めるのか?
というように、目標を細分化してやるべきことを明確にしていきます。
原理原則を徹底すること
このように、目標を達成するためには全体像を理解して、細分化することでやるべきことを明確にして、正しい方法、順序で努力をすることが不可欠です。
間違った順序で努力をしても結果は絶対に出ません。
もちろん、正しい方法といっても、ブログ運営の方法は人さまざまです。
たとえば、
・ブログだけでなくSNSをうまく活用することでアクセスをアップする人
・メルマガを組み合わせること高い成約率で商品を販売する人
・人気ブロガーのように有料コンテンツや有料サロンで収入源を分散させる人
というように、これが正解だという方法があるわけではありません。
しかし、具体的な方法は違っても根本的な原理原則は変わりません。
これはビジネス全般に言えることですが、ブログで商品を売るためには、読者を集客して、読者を教育して、商品を販売するという三段階を乗り越えなければなりません。
そのためには、集客するための条件、教育するための条件、販売するための条件、それぞれを満たさなければ収益が上がることはありません。
原理原則とは「これだけは抑えなければならないポイント」と言い換えてもいいでしょう。
ですから、集客だけに労力を割いていても収益が上がらないのは当然です。
毎日ブログを書くというのは、この集客の一つの手段に労力を割き過ぎている状態であり、まさに「木を見て森を見ず」です。
まずは、細かいノウハウにとらわれるのではなく、原理原則を抑えることこそが近道なのです。